>生え際のラインを決定するときに、多くの医者は、「だいたいこんな感じ」というかなりアバウトな方法で決定しているのではないでしょうか。仮に何らかの決め方があっても、それが理にかなっているものであると思えたことはありません。ラインをジグザグにしたり、スネークトレイル(ヘビが通った跡)などともっともらしいことを言っても、その科学的根拠について答えられる人はいません。
多くの科学的事象を説明するときに使われるのは、合目的的に考えるという手法です。この生え際もまた、この手法で説明できます。詳細は省きますが、顔面の表情筋群、帽状腱膜をもとに、なぜ部位によって毛が長くなったり短くなったりする必要があったのか、さらにはどうしてAGAが起こるのかと考えるところから、そのラインが見えてきます。決して絵を描くように作るのではなく、科学的根拠を持って作るからこそ、自然なラインが得られるのです。
投稿者プロフィール
- 経歴
1988年 熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年 某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年 都内美容外科クリニック 院長就任
2002年 米国での自毛植毛研修を経て、植毛クリニック開院
2006年 某大手植毛クリニック 院長就任
2014年 アスク井上クリニック 開院
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