プロペシアと更年期障害

もちろん、アンドロゲン受容体ARのリガンドとなるのはDHTだけではないですが、多くはこのDHTによるものであるため、やはり、慢性的な男性ホルモン作用不足すなわち男性型更年期障害がおこることは明らかです。更年期障害は、男女限らず顕著に症状が現れる人もいますが、あまり問題とならないことも多い。しかし、このように少なからず副作用(多くは定量化しづらい)をもつ薬剤の長期連用においては、常にリスクベネフィット評価(QOLも含めて)を行いながら使用すべきと考えます。

時折、AGAでもない脱毛症にもこのフィナステリドが処方されているの見かけますが、これは最も注意すべきことであり、ついでは、この更年期障害の状況を把握しながら使用されるべきと言うことです。

参1)男性ホルモンの作用
男性ホルモンのなかでも、もっとも分泌量が多く、作用も強いのがテストステロンです。 テストステロンは、睾丸の間質細胞の中で、原料であるコレステロールからつくられます。
血液に入ったテストステロンは、末端の標的となる細胞に取り込まれ、そこで5α‐リダクターゼという酵素のはたらきによってジヒドロテストステロンDHTになります。 DHTがリガンドとなり、アンドロゲン受容体ARと結合すると、細胞の核内に入ることができるようになります。核内には遺伝子があり、いろいろなたんぱく質をつくる指令が出ていますが、この遺伝子にはたらきかけて、男性ホルモンとしての作用を発揮するのです。

参2)男性型更年期障害の症状
体調的症状
性的能力の衰え早朝勃起の回数の減少疲労感不眠症状、筋肉痛がとれない、肩こり、頻尿、ほてり、のぼせ、腰や手足の冷え、汗をかきやすい、
精神的症状
性欲の低下うつ症状、仕事がつらい、集中力が続かない、やる気が出ない、毎日が楽しくない、イライラする

Ashampoo_Snap_2015.05.12_21h58m33s_005_