あまり、意識していないせいか、十代でのAGAは無いように思われているのですが、大人になって受診される方の15%がすでに15歳前後で薄毛の発症を感じており、さらにわずかですが、十代前でも発症があるとの統計があります。
(この若年性のAGAとは別に、出生時に母胎の男性ホルモンの影響でAGAパターンをもつベビーがいます、出生後一年ほどで改善しますが、やはり、男性ホルモンの感受性が強い傾向にあり、その多くは将来AGAになるようです。)
AGAの内科的治療の主流は現在、男性ホルモンの作用を一部抑制するタイプの治療であるため、このような十代の生殖器のみならず体幹の成長期には使用できません。これに対して、脱毛を抑制するのではなく、成長を促進することで、薄毛を改善する代替法があります。その一つはミノキシジルです。さらに直接的に作用して副作用の少ない成長因子があります。また、そこまではと考えられてきた植毛も、侵襲の少ない方法が確立してきたため選択肢になりえます。
投稿者プロフィール
- 経歴
1988年 熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年 某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年 都内美容外科クリニック 院長就任
2002年 米国での自毛植毛研修を経て、植毛クリニック開院
2006年 某大手植毛クリニック 院長就任
2014年 アスク井上クリニック 開院
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