薄毛の原因はAGA(男性型脱毛症)の方が多いですが、CTE、円形脱毛症を含め、様々な疾患があります。
今回は薄毛の可能性ともなりうる頭皮湿疹についてご説明致します。
目次
「頭皮湿疹」とは
ちゃんと頭を洗っているのにかゆい、赤く炎症を起こしている、ブツブツとした湿疹がある、めくれた頭皮が肩にはがれ落ちる。髪の毛で覆われた頭部・髪の生え際などにみられる湿疹を、頭皮湿疹と呼んでいます。
頭皮湿疹の主な原因は、カラーリング剤や汗によるかぶれ、空気の乾燥、更にはシャンプーのしすぎや過労・ストレスなど実にさまざま、季節を問わず症状が現れます。皮脂分泌量の多い、頭皮の毛孔部にできた赤いブツブツはかゆみを引きおこし、やがて脂性のかさぶたになり、フケが目立つようになります。
出典 https://jp.rohto.com/learn-more/bodyguide/eczemaknowledge/scalprash/
脂漏性皮膚炎
脂漏性(しろうせい)とは、皮脂が多く分泌されることで真カビ菌「マラセチア」が発生し起こる皮膚炎。 かゆみ、赤くなるなどの症状が主に見られます。この結果頭皮環境が悪化し、抜け毛が進行してしまうことを脂漏性脱毛症といいます。
脂漏性皮膚炎は、洗浄力や刺激が強いシャンプーの使用をやめ、すすぎを行うことが大事です。まタオル、枕カバー、帽子なども極力、清潔に保っておきましょう。
接触性皮膚炎
接触性皮膚炎は何かにいきなり接触することで、引き起こされる皮膚炎。いわゆる「かぶれる」こと。これは皮膚にできる湿疹で、漆や金属で同じようにかぶれるような、刺激性、アレルギー性の皮膚炎です。
赤いブツブツが出る、皮膚が腫れるなどの症状が現れます。かゆみがひどくあり、ひどい場合は痛みも出ます。一般的に原因は、シャンプーや育毛剤に含まれている成分が頭皮に合わない、金属、ペットの毛などのアレルギー反応と言われています。
接触性皮膚炎の対策としては、原因となる物に接触しないことが一番です。
皮脂欠乏症皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは真逆で、皮脂が足りないため、頭皮がかなり乾燥し、湿疹が出る皮膚炎です。 冬期間に発症すると、乾燥肌と勘違いする人もいます。しかし、 皮脂欠乏症皮膚炎(乾皮症)の症状は、乾燥したフケが増える、頭皮がガサガサする、ひび割れる、辛いかゆみが出るなどの症状があります。これは、乾燥や皮脂の不足により細菌が増えることが原因です。シャンプーのし過ぎ、洗浄力が強すぎることなどが考えられます。
皮脂欠乏症皮膚炎のこれらの対策は、シャンプーをあまりやり過ぎず洗浄力の強いシャンプーを極力は避けることです。 皮脂をあまり落とし過ぎないこと、頭皮をひどく乾燥させ過ぎないことに注意しましょう。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、赤いブツブツ、皮膚が腫れる、白い粉をふく、ひどいかゆみなどです。 アトピー性皮膚炎は、現代病とも医学界で言われている皮膚炎。
アトピー性皮膚炎の原因はさまざまで、ハウスダスト、アレルギー、生活習慣、遺伝とあり、特定は極めて難しいことで知られています。
頭皮に炎症ができることで、炎症がある部位の抜け毛が増えることもあります。
まとめ
頭皮湿疹についてご説明致しました。頭皮湿疹には大まかに4つの種類があります。ここからまずは自分の症状がどれなのかを知ることが大切です。
頭皮湿疹がある方の中には自毛植毛を検討している方も多いと思われます。頭皮湿疹がある場合は医師の判断を仰ぐようにしましょう。頭皮湿疹で施術は絶対NGという訳ではありませんが、症状によってはすぐにはできないこともあります。まずは病状を包み隠さず伝えることが大切です。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 2022.08.31毛髪男性の更年期障害と薄毛
- 2022.08.25毛髪睡眠不足は薄毛になるか
- 2022.08.20毛髪自毛植毛需要が世界で増えているわけ
- 2022.08.08毛髪薄毛と生活習慣の関係性