今回は基礎的な髪の毛の話になります。これらの用語の意味は知っておいた方がカウンセリングなどで困ることはないといえます。薄毛対策は実は発毛、育毛、増毛、植毛の4タイプに分類できます。それぞれの詳しい違いについては知っていますでしょうか。この一見分かるようで分かりにくい薄毛の対策方法についてその違いをご紹介していきます。
目次
育毛
これは多くの人が知っているかと思います。
育毛は、もう既に生えている髪に対して行う薄毛対策です。発毛と極めて似ていますが、育毛の場合、既に生えている髪の毛を育てボリュームを出すことで薄毛を解消させるのです。育毛の方法は、育毛シャンプー、育毛剤、育毛マッサージなどです。
髪の毛はきちんと生えているが長さが短い、細い、直ぐに抜け落ちてしまう方が行うと効果的な薄毛対策です。
発毛
発毛は、育毛と勘違いされやすいのですが、明確に異なります。これから生えてくる髪に対し行う薄毛対策なのです。具体的には頭皮環境を整え、これから生えてくる髪の毛を育ち易くさせるのです。発毛シャンプー、発毛マッサージ、生活環境の見直しなどが発毛対策として挙げられます。
頭皮環境や体質などの問題があり髪の毛が生えにくい方がする薄毛対策です。
増毛
増毛。こちらも発毛、育毛と勘違いされている方が多くおられます。しかしこちらは既に生えている髪の毛に人工毛髪をしっかりと結び付ける薄毛対策なのです。いわゆる人工毛植毛のことです。
髪の毛1本に5〜6本の人工の毛髪を結び付け、ボリュームを出して見た目を改善させます。付け毛、エクステ、カツラも広義では増毛です。
増毛はカツラメーカーなどが展開している増毛サービスの店舗等で行われます。こちらは発毛、育毛のように自分の本来の再生しようとする力に期待するのではなく、物理的な半ば強引な手段で見た目を改善したいという方が行う薄毛対策です。
植毛
人工毛植毛と区別するために、こちらは自毛植毛ととらえて頂ければと思います。後頭部や側頭部などの自分の髪の毛を少ない部分に移植する薄毛の対策です。
植毛は、当院のような専門の医療クリニックで医師免許を持っている医師による手術が行います。増毛よりも不自然ではない仕上がりとなります。手術で自分の髪の毛を薄毛となっているところに植え付けます、そこにボリュームを出し薄毛の名前を解消させます。
発毛、育毛は人により効果が違うので、しっかりと確実に薄毛を解消したい場合、植毛になります。なぜかというと増毛の場合は、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると不自然な見た目になります。
植毛は自身の髪を薄い部分に移植するため、定期的なメンテナンスは必要ありません。髪がかなり伸びても、増毛のように不自然さが出ることはまずありません。初期費用は高くなりますが、自然な仕上がりを求める方は自毛植毛を選ぶべきでしょう。
男性型脱毛症(AGA)について
発毛抑制成分のTGF-β1が、毛乳頭に作用することによりヘアサイクルが乱れます。
ヘアサイクルは、正常なら「休止期」→「成長期」→「退行期」を2~6年の周期でくり返します。そして毛髪は成長期の間に太く、長く、強く成長します。しかしながら、TGF-β1が作用すると成長期が短くなります。なんと毛髪がきちんと成長する前に抜けてしまうのです。
つまり毛髪密度が徐々に低下し、薄毛の症状が現れるのです。AGAの原因は、じつは男性ホルモンではないのです。5αリダクターゼⅠ型、Ⅱ型とテストステロンが結合してできたDHTの濃度により発症するのです。
レセプターの感受性が生まれつき高い人、5αリダクターゼが多い人も薄毛になりやすいといえます。
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