薄毛はある日突然訪れるものなのでしょうか。これは人によりますがほとんどの方はノーと言えるでしょう。なぜかというと、薄毛には前兆がある場合が割と多いからです。
基本的に薄毛というものは徐々に進行していくものであり、朝起きたら髪の毛が全部ごっそりと抜けるものは抗がん剤の副作用以外では考えづらいものなのです。つまりは大体の薄毛治療はゆっくりと進行していくものなので、その進行途中で適切な治療を受けることができれば、薄毛の進行を止めたり、遅らせることができるということになります。もちろんこれらは個人差がとても多いので、誰でもできるというわけではないのです。
薬物治療であれば効果は人により変わる場合がないとはいえませんが、自毛植毛であればかなり多くの人が自分の髪の毛が増えたことが実感できると思います。
ただここで懸念すべきことがあります。薄毛の前兆に気付いたからといって、すぐに何かしらの対策ができる人はあまり多くないということです。なぜかというと、多くの方は自分の髪の毛にどのような変化が起こってしまって、これからどうなるかを、冷静に直視できなくなってしまうからです。直視できないだけならまだいい方で、「自分は薄毛ではない、気のせいだ」と現実逃避する人も思っている以上に多いのです。
しかし、自分が薄毛だと自覚するのは大変勇気がいることなので、現実逃避を否定することはできません。これはスポーツでも同じです。プロのスポーツ選手も、自分の身体能力の衰えを初期の段階から正確に理解するということはとても困難だからです。スポーツの場合は実は筋肉の衰えというのは気づきにくく、瞬発力、柔軟性の低下により、年齢的なものを自覚することが多いそうです。その前兆で初めて自分の肉体の衰えを自覚しますが、これにも時間がかかります。
薄毛の場合もまずは現実を直視する。これが最初のハードルといえます。
今回は「薄毛の前兆として代表的な現象」についてお伝えいたします。
目次
薄毛の前兆代表的な現象
ハリがない
普通は髪が健康であれば、手で押さえてもすぐ戻ります。しかしです。弱っているとそのまま戻ってこない状態になってしまいます。これはどんな人でも簡単にチェックできます。すぐに試してみましょう。
抜けた毛の根本の状態
抜け毛の量はかなり分かりやすい基準になります。とりあえず根元の状態に注目です。 正常な抜け毛であれば根元が丸みを帯び、白くなっているでしょう。しかし丸みがなかった場合は髪が十分に成長しないまま、抜けてしまうことになります。
髪が茶黒い
毛細血管からしっかりと栄養がと行き届いている髪はツヤがあります。そのためかなり黒々としている印象です。しかしストレス、喫煙といったことがで毛細血管が詰まり、収縮すると、髪がほとんど栄養不足の状態になります。つまりはつやが無くなり、色素も薄くなり細くなってしまいます。
フケの量
フケはじつは頭皮が角質化したものです。新陳代謝により必ず発生します。これを無くすことは不可能です。けれども、フケの量が急に増えてきた場合は、なんとそれはフケではなく実は皮脂が固まったものであり、その場合は注意が必要です。
クシの感触が違うとき
クシでブラッシングをすると普通は髪の毛が数本くらいは抜けます。しかしこのとき、もし痛みを少しも感じないようであれば、髪は弱ってきていると言えるかもしれません。パサついたりごわついたりして、絡んでしまう場合は、毛根からの栄養がうまく伝わっていないということなどが考えられます。