AGA治療薬で副作用とは

最もお手軽な薄毛対策として薬の使用があります。飲むだけ、もしくは塗るだけ。そのため通常は手術のように血を流す必要もなければ痛みも伴いません。効き目については個人差がありますが。問題はそこでは実はないのです。

一番の問題は副作用です。なぜ副作用なのか治療薬は安全ではないのか。ここについて詳しく解説していきます。

>副作用があるのか

そもそも副作用とは何でしょうか。日本病院薬剤師会によると以下の通りです。

「副作用とは?」と質問されたら何と答えますか?
「望ましくない薬の作用」でしょうか。教科書的には
広義の副作用は「主作用でない作用(すなわち主作用に
は関連のない薬理作用)」であり,これは必ずしも望ま
しくない作用ではありません。また,教科書的に狭義の
副作用は「好ましくない薬の作用」で,このことは有害
反応(adverse drug reaction:以下,ADR)ともいわれ,
多くの場合,副作用という言葉はこのことを示している
と思います。ちなみに世界保健機関(WHO)はADRを「有
害かつ意図されない反応で,疾病の予防,診断,治療ま
たは身体的機能の修正のためにヒトに通常用いられる量
で発現する作用」と定義しているようです。いずれにし
ても,“副作用” とは薬物との因果関係があることにな
ります。一方で,本来,副作用とは区別して用いられる
べき用語として “有害事象” という言葉があります。

 

名前に薬のつくものの中で副作用がないものは実はありません。けれども副作用の強弱はあります。通常薬は副作用がなるべく出ないように処方されるので、過度な問題ではないはずです。

しかしです、薄毛治療者は効果を急ぎ、使用量をまったく守らないというケースがかなり見受けられるのです。つまりAGA治療薬は薬なのです。きちんと正しく使うようにしましょう。

効果とよく言われる副作用

フィナステリド系治療薬

主成分の「フィナステリド」が、Ⅱ型5αリダクターゼに作用します。AGAの原因物質であるジヒドロテストステロ(DHT)の生成をきちんと防ぎます。どうなるかというと、髪の毛が成長しきる前に抜けるという状態を防げます。 この副作用の発現率は少なく、大体4%くらいと言われています。ただ主な副作用として、性欲減退や勃起不全、肝機能障害などが挙げられるということは知っておきましょう。そして、男子胎児の生殖器官にこのように影響をおよぼす可能性もあります。つまり妊婦や妊娠の可能性がある女性と、授乳中の女性の服用は厳禁です。

 

デュタステリド系治療薬

「デュタステリド」を主成分とする内服薬もです。こちらはⅠ型・Ⅱ型5αリダクターゼの働きを阻害し、DHTの生成をかなり抑制します。先ほど紹介したⅡ型のみに作用する薬より高い効果が期待できます。しかし副作用の発現率も高いのです。 主な副作用は、性欲減退、勃起不全、そして精液量減少、肝機能障害です。 こちらも、妊婦や産婦、授乳婦、小児への投与に対する安全性や有効性はまったく確立されていません。女性や未成年者への処方不可です。

ミノキシジル

日本では外用薬のみ使用可能です。 使い方はミノキシジル含有液剤を頭皮に直接塗布します。副作用ですが、そう痒感、発疹、紅斑、頭部粃糠疹、皮膚炎などが生じる可能性があります。もちろんですが、 未成年者やAGA以外の脱毛症患者の使用は厳禁です。

 

まとめ

薬の用法・用量をきちんと守ることが大事だということが分かって頂けましたでしょうか。使用前に最寄りのクリニックで医師に相談するのが良い選択といえるでしょう。

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