自毛植毛の手術後にいつから出社できるかというのは、手術をしたことのない方や、初めて植毛のことについて調べ始めた方にとっては見当もつかないことだと思います。通常の骨折などの外科手術では、事前に入院し、様々な検査をしたうえで全身麻酔の手術を受けます。この場合は退院まで一週間かかることもあります。
とりわけ自毛植毛は頭の手術なので、しばらく安静が必要だったり、頭が動かせなかったりするのではないかという疑念もわきます。しかし
自毛植毛手術は脳ではなく、あくまで頭皮の毛根を採取し植える手術です。
「長期間安静にする必要まではないのかな」などと思うこともあるでしょう。
また手術後の仕事復帰の仕方についても疑問はつきません。肉体労働をしている場合はどうするのか。手術をしたということが多くの人にばれるのではないか、などと想像することでしょう。
そのため今回は自毛植毛の手術後はいつから出社できるのかというテーマについてお話します。
ただ注意点として、これはあくまで一般的な話で、万人に共通するとは限らないことにご注意ください。
▼自毛植毛についてはこちらの記事でも解説しています。
自毛植毛とは?
仕事復帰自体は早い
思った以上に早く仕事には復帰できます。じつは手術後は、かさぶたとなる状態がほぼ2週間ほど続きます。
このとき血流が激しくなる仕事や運動を行うと、回復がかなり遅くなります。
つまり 肉体労働や力仕事をメインでしている人は、最低でも術後1週間はお休みするべきです。
そして、デスクワーク中心でほとんど体を動かさない仕事の場合、なんと早ければ術後翌日をめどに復帰可能です。
つまり、術後にとにかく早く職場復帰したい人には、手術の形跡も分かりにくい手術方法がおすすめです。
早期の職場復帰は手術法による
仕事復帰は植毛手術の術式で異なります。回復期間や体への負担は、どの術式を選ぶかで大きく変わります。
簡単に説明すると、植毛手術は2つに分けられます。メスを使う 「FUSS法」と、メスを使わない 「FUE法」です。
FUE法はパンチで毛根ごと髪の毛を採取し、それを植え付けます。そのため痛みはかなり少なく、出血も少量です。予想以上に早期の復帰が可能です。
FUSS法は一回で広範囲に一気に植毛できます。しかし、メスで頭皮を大きく切り取るため、ある程度の出血も伴います。術後10日前後は痛みに耐える必要があります。
そのため FUSS法では早期の職場復帰はかなり難しいでしょう。
手術後に極力避けてほしいこと
早期復帰のために こちらは絶対に守ってください。アルコールとニコチン、タールは全部体に悪いので禁止されます。
それから 激しい運動は控えましょう。なぜかというと、閉じかけていた傷口が開く可能性があるからです。
そして、当たり前ですが かさぶたを無理にはがす行為は控えてください。治りかけはかゆみを発症します。
ここが手術後、最も辛い時期です。睡眠中に無意識的にかいてしまう人もいます。ぐっと我慢してください。
せっかくの手術が無駄になってしまいます。
職場復帰について
かさぶたがきちんと取れるまで 10日~1週間は見ましょう。
このとき 許されるならニット帽を被る、タオルを巻くという方法が良いです。
ちなみに かつらを使用してもまったく問題ありません。
まとめ
手術自体は局所麻酔で行われるので、事前の入院も必要ございません。
思った以上に気軽に手術が受けられると思って頂いてよいでしょう。
安静についても過度に心配しすぎる必要はありません。
傷口が開かない程度に 安静にしてください。
もし少しでも気になる点があれば、植毛・自毛植毛専門クリニックのアスク井上クリニックの無料カウンセリングをご活用ください。