薄くなった髪の毛を増やしたい。そう思うのは誰もが同じ思いであります。しかし髪の増やし方にも種類があることをご存じでしょうか。端的に言うと発毛と育毛があり、この2つはまったく性格が異なる施術となります。
髪が物理的に増えるという点では同じでも、この二つの言葉をきちんと知っておかないと、的確な薄毛対策がとれないおそれがあります。
発毛と育毛の違いについてご説明いたします。
目次
発毛、育毛の違いについて
「発毛」とはつまり、新しく毛を増やすということ。「育毛」はこれは今ある毛をしっかり太く丈夫に育てることを明確に指します。 発毛ケアというものは、つまり毛が抜けた毛根に再度髪が生えるように、しっかりとした頭皮の改善を目的としたものです。そして育毛ケアは、今ある毛が途中で突然抜けないように、頭皮や髪の毛にしっかり働きかけます。これらは似たような言葉ですがかなり意味が異なりますよね。
どちらも薄毛をきちんと改善するアプローチです。そこに変わりはありません。もちろんですが、薄毛の進行具合により、取るべき対策法はまったく異なります。つまり育毛ケアに熱心にしっかり励んでいても、たったそれだけでは髪の毛はまったく増えないということです。あるいは逆に、発毛ケアで髪がちゃんと生えたとしても、育毛ケアがあきれるほどおろそかならば、途中で抜けてしまう。そういう可能性があります。つまるところ髪の毛はしっかり発毛させたうえで、太く太く健康的に育毛させることが大事です。
薄毛の原因について
薄毛になる原因としてざっくり考えられるのは以下の通りです。
5αリダクターゼが多い
ここからは少し専門的な内容になります。AGAの直接的な原因ですが、それは男性ホルモンの1種ジヒドロテストステロン(DHT)なのです。このDHTが男性ホルモンのレセプター(受容体)と結合すると、脱毛スイッチがオンになります。つまり髪の成長を阻害するということです。
そして、毛根部分には毛乳頭というこれも大事な器官があります。こちらは毛髪を成長させる重要な役割を担っています。しかしながら、毛乳頭でDHTが作られると、ヘアサイクルが乱れ薄毛が進行するということになるのです。DHTの生成に欠かせないのが、5αリダクターゼという酵素。これが諸悪の原因です。
それから5αリダクターゼにはⅠ型、Ⅱ型があります。その中でもⅡ型が薄毛を引き起こす主な原因と、いわれています。 現時点では5αリダクターゼの分泌がかなり多い体質であれば、AGAを発症する確率が極めて高くなるといえるのです。
ホルモンバランスが乱れる
男女によって違いもあります。女性の場合、なんとホルモンバランスの乱れによりかなり薄毛になることがあります。 これは女性の体内にも男性ホルモンがあり、妊娠や出産などでホルモンバランスがかなり乱れることで、男性ホルモンが優位になる場合があるということです。
そして5αリダクターゼの働きを活発にし、DHTが生成されてしまい、これが脱毛につながるのです。 それから注意点です。ホルモンバランスの乱れによる薄毛はじつは一時的な症状であります。つまりしばらくすると改善するケースもあるということです。
必要な栄養素が不足
栄養不足や血行不良などにより、髪に必要な栄養素が行き届かなくなると、髪の毛が弱く細くなっります。薄毛が気になってきた、生活習慣をしっかり見直してみましょう。
治療について
薄毛治療はフィナステリドなどのAGA内服薬を使用する治療法とミノキシジルが含まれた液剤をきちんと薄毛部分に直接塗布する方法があり、とっつきやすい薬治療から始まる場合が多いと思います。しかし 増毛をしっかりしたいという方は自毛植毛も視野に入れてよいでしょう。
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