水溶性ビタミンの続き
ビオチン
ビタミンB7とも呼ばれるビオチン。抗炎症物質を生成することによってアレルギー症状を緩和させる作用を持っています。ビオチンが欠乏すると皮膚炎や食欲不振、吐き気、むかつき、顔面蒼白、性感異常などの症状が起きやすくなります。またリウマチ、シェーグレン症候群、クローン病などの免疫不全症や、1型および2型の糖尿病などにもビオチンが関わっているとされています。過剰摂取による健康障害は報告されてないため、耐容上限量や目標量は定められていません。
ビタミンC
ビタミンCは食品に添加されることが多い水溶性ビタミンです。ビタミンCは皮膚や細胞を維持するコラーゲンの合成に必須であるため欠乏すると血管が弱くなり出血しやすくなったり、壊血病に陥ったりする恐れがあるとされています。またビタミンCは抗酸化作用を持つため、優れた抗酸化作用を持つビタミンEとともに活性酸素から細胞を守る働きを担っています。ビタミンCは消化管から吸収された後すぐに血中へ送られますが、過剰摂取した場合は消化管からの吸収率が低下して尿中排泄量が増加することから、比較的安全性の高いビタミンだと考えられています。