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髪形に決まりはありません
理容院・美容院で次のように注文するお客さんがいます。「似合う髪型にして下さい」。結論から申し上げますと「これがあなたに似合う髪形です」というものは存在しません。似合うかどうかは主観であり、それを考慮したとしても一人に対して10~100以上あります。
将来は今以上に人工知能が発達しAIの判断に頼る場面が多くなると予想されます。なんだかよく分からないロボットに「アナタニ、ニアウカミガタハ、コレデス」と決めつけられるかも知れません。「ソレハ、チョンマゲデス」と言われても困ってしまいます。
冗談はさておき、心のどこかで「私に似合う髪型はコレ!」と思って髪型探しをしていると、「これが本当にベストだろうか」「もっとふさわしい髪型があるのでは」といつまでたっても満足しないという悲惨な結果になります。
薄毛の人にも言えるのですが、髪型を変に気にしすぎなくても大丈夫です。
似合えばいい!という訳でもない理由
TPOという言葉があります。時と場所と場合に応じて服装などを選ぶことです。特に営業職などは自分が似合う髪形ではなく、取引先に対して失礼のない髪型に整えなければなりません。ヒッピー風のドレッドヘアーが似合っていたとしても、そのまま出勤すると仕事に支障が出る恐れがあります。
その他にも例をあげてみましょう。精悍な顔つきの男性には短髪が良く似合うものですが、本人がそれを好むかは別問題です。ビシッとスーツを着こなし、勇敢な目つきをしていてホテルのフロントマンなどが様になる男性。しかし本人がキリッとしてキツイ性格だと思われることを気にしていたら?その男性は似合う髪形をすればするほど居心地が悪くなるでしょう。
似合う髪形が正しいとは限らない理由が分かったと思います。
それでは、何を基準に自分の髪型を決めればいいのでしょぅか。
大事なのは似合う髪形ではなく、「なりたい髪型」
一番理想的なのは自分がなりたい髪型を目指すことです。もしイメージが湧かない場合は、意外と漫画のキャラクターが参考になります。最近のアニメは登場人物が全員同じ顔というパターンもあります。その場合ほぼ100%髪でキャラ付けをしています。特に女性で例えると分かりやすいですね。元気で活発な印象のキャラはボーイッシュなショートヘア。クールビューティーは艶やかな長髪、不思議ちゃんはクセっ毛です。
驚くほどキャライメージと髪型がリンクしていることが分かると思います。
「なりたい髪型」を似合う髪型へ
「この人と同じ髪型にして下さい」と複数人が床屋で同じ注文をしたとします。そこで理容師さんは全員に対して同じ切り方をするでしょうか。答えは×です。人の顔や頭の形は千差万別です。面長の人、丸顔の人、エラが張っている人、髪が細い人、太い人、くせ毛の人…。このように実に様々なタイプの人がいます。しかし床屋さんはプロなので全員に対して、注文通りの髪型に近づけるように切ることができます。丸顔の人は少しトップに高さを出す、髪が短い人に対してはウェーブを出す高さを変えるなど。ヘアカラーも同様で、元々の髪の明るさがそれぞれ違うので同じ薬剤を使ったとしても違う色になります。
なりたい髪型にするというのは技術によってカバーできることが多いのです。
「なりたい自分」を目標にする
髪型はその人自身を表すものでもあります。そのため「こんな性格に思われたい」「こういう人に見られたい」という目標から考えていきましょう。髪の形や色にはなんとなく染みついたイメージがあります。真面目に見られたいときは短髪黒髪が定番。少し遊んでいる雰囲気を出したいときは茶髪にパーマ。とにかく目立ちたい人はピンク色。陽気に思われたい人はアフロといった具合です。
自分のイメージに近い髪型を選ぶと満足できます。
髪型を決めよう
なりたい自分をイメージし、そこに近い髪型にすると良い結果になる。ということは説明しました。しかしこれだけではあやふやなイメージのままだと思います。芸能人やスポーツ選手を参考にし、実際の髪型を決めていきましょう。理想の自分に近い人物の髪型にするのがベストです。スポーツに真剣に打ち込んでいる爽やかタイプのイメージであれば、W杯日本代表の選手たちの髪型が参考になります。ツーブロックにして割と広範囲に刈り上げるとスポーツマンっぽくなります。
その人の印象は髪型によってほぼ決まるということが分かります。
まとめ
例えば薄毛であってもなりたい自分を想像し、髪型もイメージに寄せていくことが大事です。そうすれば満足のいく仕上がりを目指すことができるでしょう。植毛を上手に活用することでさらにアレンジは増えます。毛量が減ってしまったときは、一人で抱え込まず専門家に相談してみてください。そして毛量が増えれば自由自在のスタイリングを楽しむ事が出来ます。髪型がうまく整うだけで周りの目は一変します。
いずれにしても自分を変えたいと一歩前へ踏み出すことです。それは髪型に関わらず人生の全てにおいて大切な事なのです。
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