毛穴ケア

毛穴ケアとは?

毛穴の手入れを総称する言葉ですが、現在は主に毛穴のつまりを取り除く行為を意味する用法がほとんどです。頭皮の毛穴は特に皮脂がつまりやすい性質を持っているため、毛穴の清潔化に注意を払うことはとても大切です。
「頭皮がなんとなく臭う」「手で頭皮を触ったらベタベタした」といった経験がある方も多いかと思います。頭皮の臭いやベタつきは、毛穴に詰まった角栓が影響を与えているかもしれません。
頭皮は、体の中でも皮脂がたまりやすい場所です。頭皮の皮脂腺の数は、皮脂分泌が活発とされるTゾーン(おでこ・鼻筋)の約2倍とされています。古い皮脂は新陳代謝により毛穴から排出されますが、頭皮の血行が悪くなると皮脂の毛穴詰まりを引き起こす可能性が高まります。
頭皮の血行が悪くなる主な原因は、以下の通りです。特に、生活習慣の中にリスクが潜んでいるため、頭皮環境に不安のある方は食生活や睡眠時間を見直すと良いでしょう。
●運動不足
●乱れた生活習慣
●ストレス
●喫煙
●肥満

頭皮の臭いやベタつきは、頭皮の毛穴に詰まっている角栓が影響を及ぼしています。
頭皮トラブルの発生メカニズムとなる原因です。
頭皮の臭いは毛穴の汚れ
シャンプーで、頭皮の皮脂や汚れ(ほこり・花粉)をしっかり落とさないと、毛穴に汚れがたまります。毛穴に詰まった汚れは角栓となり、時間の経過とともに酸化。そして、まるで発酵したチーズのような臭いが頭皮から発生するのです。
頭皮がベタつくのは皮脂分泌量
頭皮の皮脂量には個人差がありますが、必要以上に皮脂分泌してしまうと頭皮がベタついてしまいます。反対に皮脂が不足すると頭皮の乾燥につながることから、適度な皮脂量を保持することが大切です。

食事生活習慣の改善正しい髪の洗い方を実践すれば、角栓詰まりの予防ができます。
毛穴詰まりを防ぐ対処法のポイントとしては、皮脂の分泌を抑える栄養素を摂取するように心がけましょう。
皮脂の分泌を抑える栄養素は、ビタミンB2・B6ビタミンCオメガ3脂肪酸が挙げられます。普段の食生活に取り入れるよう意識すると良いでしょう。
ビタミンB2とB6が不足すると、皮脂の分泌量が増加傾向になります。緑黄色野菜にはビタミンB2やB6が豊富に含まれているため、食事で摂取しましょう。
ビタミンCは皮脂分泌を抑えるのはもちろんのこと、亜鉛や鉄などのミネラルの吸収を助けてくれます。頭皮と髪の健康をサポートするうえで欠かせない栄養素です。
オメガ3脂肪酸は、えごま油・亜麻仁油などに含まれる「αリノレン酸」、青魚に多く含まれている「DHA」「EPA」の3つに分類されます。これらの栄養素は体内で作ることができないため、オメガ3脂肪酸を含む食べ物を積極的に摂取してください。

自身の頭皮・毛穴の状態を正確に確認して最適なケア方法を見つけることが肝心です。体質や頭部の状態に合わないケア用品等を使っていると逆効果になる恐れがありますので、様子をみながら使ってみるのがよろしいでしょう。

監修医師

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

経歴

1988年熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部付属病院 勤務
1989年某大手美容整形外科クリニック 本院勤務
1998年都内美容外科クリニック 院長就任
2002年植毛クリニック開院
2014年アスク井上クリニック 開院
2022年アスク美容クリニック銀座 開院

学会等実績

日本美容外科学会 / 日本臨床毛髪学会 / 日本頭蓋顎顔面外科学会

井上 浩一 アスク井上クリニック院長

坂本 有孝 アスク井上クリニック副院長

経歴

2000年3月久留米大学医学部卒業
2000年4月久留米大学病院(形成外科)勤務
2005年7月国立病院機構九州がんセンター(形成外科)勤務
2006年7月久留米大学病院(形成外科 助教)勤務
2009年7月済生会福岡総合病院(形成外科 主任医長)
2012年4月済生会福岡総合病院(形成外科 主任部長)
2013年4月某大手植毛クリニック福岡院 院長
2015年4月某大手植毛クリニック新宿本院 院長
2023年7月アスク美容クリニック銀座院長就任
2025年4月アスク井上クリニック副院長就任

学会等実績

日本形成外科学会認定専門医 / 日本臨床毛髪学会会員