粃糠性(ひこう)脱毛症
粃糠性(ひこうせい)脱毛症とは、乾燥したかさぶたのようなフケが出て毛穴を塞いでしまい、
毛穴の老廃物を排出することができなくなり雑菌が繁殖し毛根が炎症を起こして脱毛してしまう脱毛症のことです。
原因
洗浄力の強いシャンプーの使用や過度のヘアカラー・パーマなどにより、
頭皮への強い刺激から頭皮のトラブルを起こし乾燥したフケが出てきます。頭皮の角質異常により
角質が剥がれ大量のフケと共に毛穴を塞ぎ雑菌が繁殖し炎症を引き起こすことが原因です。また、脂漏性脱毛症と同じく
過度なダイエットやストレスによるホルモンバランスや自律神経の崩れも発症につながるといわれています。
治療
重度な粃糠性脱毛症はシャンプーだけでは治療できませんが、
殺菌系シャンプーなどで皮脂につきやすい菌を抑え、フケや炎症を抑えることで軽度な症状の場合は脱毛を改善できます。
薬での治療はステロイド系外用薬によって頭皮の炎症を治療します。また、肉類やナッツ類の脂肪分の多い食事や
刺激の強い食事は控えます。また、生活習慣の見直しやストレスを感じない生活にすることも大切になります。