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頭頂部の自毛植毛の難易度について

自毛植毛に難易度はあるのかという質問をたまにいただきます。簡単な手術というものは存在しません。手術なのでリスクはありますし、こちらも万が一に備え、医療設備で全身全霊で施術しています。簡単な植毛というものはありませんが、難易度の高いと一般的に言われている部位はあります。それは頭頂部です。

頭頂部やつむじの薄毛にお悩みの方はかなり多いのです。これらは夜も寝れないほど悩むほどです。

そのためこれから丁寧に頭頂部の薄毛について解説していきたいと思います。

なぜ難しい?

まず頭頂部はほかの部位と決定的に違う部分があります。それは広さです。生え際などと比べるとその範囲の広さの違いに驚きます。つまり広さが何を意味するかというと大量の髪の毛を植毛しなければならないということです。

手術時間が長引くと植毛毛の定着率は下がります。大量の髪の毛を移植するということは手術時間を短く終わらせるということは困難だということにもなります。もちろん、こちらはクリニックによって様々な対策がとられています。そのためここでは一般的な話になります。

頭頂部ですが、これは毛髪の見え方により、髪がかなり濃くも薄くも見えてしまうという部位です。M字部分などほかの頭の正面やもしくは側面はサイドの毛髪をすこし垂らせば濃く見せることも可能といえば可能ですが、こと頭頂部は毛髪の薄い部分をとても隠しにくく、ここにボリューム感を出すのがとても難しいです。もちろん個人差もありますが、いわゆる大体のつむじ周りの髪の生え方はおおかた放射線状になっており、かなり複雑な毛の流れになっています。つまり機械的に植毛していくことがまったくできず、常にヘアデザインを考えながらの作業となります。そのため時間もかかります。

実は自毛植毛は時間との勝負といえます。そのため患者さんの個性に合わせ、瞬間的に判断し作業を行う確かな技術力が必要とされます。頭頂部は他の部位よりも医師の技術の差が出やすいのです。

 

頭頂部の自毛植毛を行う医院選び

 

技術力

自毛植毛は手術時間が結果にとても密接に関係します。それは先ほどきちんと述べた通りです。移植網を採取した毛の細胞をちゃんと新鮮なうちに素早く移植できるか。ここがキーポイントです。もちろん施術後の発毛にも非常に関係します。そして、頭頂部へしっかりと大量に移植毛を植毛できるかどうかの技術力ももちろん必須です。

デザイン

こちらも先ほど述べましたが、頭頂部は髪の毛のボリュームをしっかりと出すことがとても難しい部位なのです。そして毛の流れもそれなりに複雑で、ここにただ移植するだけではやはり密度不足に陥りがちということです。

各々患者さん個人の頭皮の状況、そして毛質、もちろん毛の流れなどをきちんと理解しボリュームを演出することが必要なのです。

植毛経験者から話しを聞くのが安心ですが、そうそう簡単に近くにいない場合の方が多いのです。

 

まとめ

頭頂部の手術に関しての医院選びで迷ったときは、きちんとした植毛専門のクリニックを選び、長年植毛に携わってきたドクターがいるかどうかという基準で選ぶことをおすすめします。

頭頂部の自毛植毛は難しいですが、しかしそれは前頭部などに比べればということなのです。つまり、毎日手術をしているような植毛専門のクリニックであれば、数もこなしています。症例によっては問題なく施術をしてくれるでしょう。

ここではざっくりと頭頂部と広く取り上げましたが、頭頂部の症例も様々な種類があり、個人差があります。まずは一人で悩む前に植毛クリニックへ早めに受診するのが良いでしょう。相談事を親身に聞いてくれるかも医院選びの大事なポイントです。

後頭部の髪の毛が薄いのはAGAか

最近多い患者様の特徴なのですが、薄毛=AGA(男性型脱毛症)と決めつけてる方が多くいらっしゃいます。実は薄毛の種類はAGAだけではなく、多岐にわたります。

今回は後頭部の薄毛にスポットライトを当てます。後頭部の薄毛はそのほとんどすべてがAGAなのでしょうか。解説いたします。

 

後頭部の薄毛とは

確かに一般的には男性の薄毛原因はほぼAGAといわれているのが現状です。実をいうと後頭部の薄毛はなんとAGA以外の脱毛症である可能性があります。それは AGAは後頭部から薄毛にはならないためです。AGAは男性ホルモンの影響を受けやすい、前頭部や頭頂部から薄毛となっていくという特徴があります。

つまり男性ホルモンのテストステロンと還元酵素5αリダクターゼが結合すると、髪の毛の成長サイクルを乱す「ジヒドロテストロン(DHT)」に変換され、これが毛乳頭にある男性ホルモンレセプター(受容体)と結合して脱毛因子の「TGF-β」を増やします。そしてこの脱毛因子「TGF-β」が毛乳頭や毛母細胞へ「髪の毛がぬけるように」と指令を出すのです。そこで発症するという流れです。

5αリダクターゼはI型とⅡ型があります。これのより強力な作用を持っているのがじつはⅡ型なのです。そしてこれらⅡ型5αリダクターゼは前頭部や頭頂部の毛乳頭にかなり多く、後頭部にはあまり存在していないのです。つまり後頭部のみが薄毛になった場合、AGAの可能性はとても低いといえるでしょう。

けれども、AGAが重症化すると後頭部にまで薄毛が広がるということがあるのです。後頭部が部分的に薄毛になっている場合やなんと円形での脱毛は、AGA以外が原因の可能性が高いと判断するのが良いと言えるでしょう。

薄毛になる主な原因は

 

脂漏性脱毛症

これはホルモンバランスの乱れなどによって頭皮の皮脂が過剰に分泌され、これが毛穴を塞いでしまう症状。 皮脂が詰まると、髪の毛は太く長く成長することができません。痩せ衰えたり抜け落ちたりします。 これは放っておくと薄毛の原因となります。つまりフケが出る人、頭皮がかなり脂っぽい人は要注意です。これは 外用のステロイド剤で治療できます。

粃糠(ひこう)性脱毛症

こちらはフケが原因となり起きる脱毛症。確固たる原因はまだわかっていませんが、つまりフケが毛穴をふさぐことで脱毛を引き起こすと考えられています。この症状の医学的な治療法として、ステロイド剤の外用が割と中心です。こちらは皮脂の分泌が活発になる、いわゆる思春期以降の男女の発症が多いです。

栄養不足による薄毛

髪の毛に十分な栄養が行き届かなくなると、成長が抑制されて細く弱い毛しか育たなくなります。 ダイエットによる栄養不足が原因で薄毛になるケースもあります。 血行不良も脱毛の大きな原因の1つなのです。つまりは頭皮に栄養がスムーズに供給されなくなるので髪の毛がかなり抜ける可能性もあるのです。きちんとバランスのよい食生活や適度な運動をしっかり心がけるなど対策をとれば治ることが多いのです。

円形脱毛症

これは10円硬貨大の脱毛斑ができる病気です。なんと前触れもなく突如発症。ストレスが原因と考えられていました。しかし現在ではこれが自己免疫疾患による影響が大きいという説が有力とのことです。じつは自然治癒する場合も多いのです。しかし円形脱毛が多発して頭の毛が全て抜け落ちてしまうこともありえます。

 

まとめ

後頭部の薄毛はAGAではない可能性が非常に高い。ということが分かって頂けたかと思います。先に挙げたこれらの症状も主な原因です。他にもここでは紹介しきれないくらい様々な症状があります。悩んだら植毛クリニックなどで、医師の診察をきちんと受けましょう。

薄毛の方は必見! 発毛と育毛の違い

薄くなった髪の毛を増やしたい。そう思うのは誰もが同じ思いであります。しかし髪の増やし方にも種類があることをご存じでしょうか。端的に言うと発毛と育毛があり、この2つはまったく性格が異なる施術となります。

髪が物理的に増えるという点では同じでも、この二つの言葉をきちんと知っておかないと、的確な薄毛対策がとれないおそれがあります。

発毛と育毛の違いについてご説明いたします。

 

発毛、育毛の違いについて

「発毛」とはつまり、新しく毛を増やすということ。「育毛」はこれは今ある毛をしっかり太く丈夫に育てることを明確に指します。 発毛ケアというものは、つまり毛が抜けた毛根に再度髪が生えるように、しっかりとした頭皮の改善を目的としたものです。そして育毛ケアは、今ある毛が途中で突然抜けないように、頭皮や髪の毛にしっかり働きかけます。これらは似たような言葉ですがかなり意味が異なりますよね。

どちらも薄毛をきちんと改善するアプローチです。そこに変わりはありません。もちろんですが、薄毛の進行具合により、取るべき対策法はまったく異なります。つまり育毛ケアに熱心にしっかり励んでいても、たったそれだけでは髪の毛はまったく増えないということです。あるいは逆に、発毛ケアで髪がちゃんと生えたとしても、育毛ケアがあきれるほどおろそかならば、途中で抜けてしまう。そういう可能性があります。つまるところ髪の毛はしっかり発毛させたうえで、太く太く健康的に育毛させることが大事です。

薄毛の原因について

薄毛になる原因としてざっくり考えられるのは以下の通りです。

5αリダクターゼが多い

ここからは少し専門的な内容になります。AGAの直接的な原因ですが、それは男性ホルモンの1種ジヒドロテストステロン(DHT)なのです。このDHTが男性ホルモンのレセプター(受容体)と結合すると、脱毛スイッチがオンになります。つまり髪の成長を阻害するということです。

そして、毛根部分には毛乳頭というこれも大事な器官があります。こちらは毛髪を成長させる重要な役割を担っています。しかしながら、毛乳頭でDHTが作られると、ヘアサイクルが乱れ薄毛が進行するということになるのです。DHTの生成に欠かせないのが、5αリダクターゼという酵素。これが諸悪の原因です。

それから5αリダクターゼにはⅠ型、Ⅱ型があります。その中でもⅡ型が薄毛を引き起こす主な原因と、いわれています。 現時点では5αリダクターゼの分泌がかなり多い体質であれば、AGAを発症する確率が極めて高くなるといえるのです。

ホルモンバランスが乱れる

男女によって違いもあります。女性の場合、なんとホルモンバランスの乱れによりかなり薄毛になることがあります。 これは女性の体内にも男性ホルモンがあり、妊娠や出産などでホルモンバランスがかなり乱れることで、男性ホルモンが優位になる場合があるということです。

そして5αリダクターゼの働きを活発にし、DHTが生成されてしまい、これが脱毛につながるのです。 それから注意点です。ホルモンバランスの乱れによる薄毛はじつは一時的な症状であります。つまりしばらくすると改善するケースもあるということです。

必要な栄養素が不足

栄養不足や血行不良などにより、髪に必要な栄養素が行き届かなくなると、髪の毛が弱く細くなっります。薄毛が気になってきた、生活習慣をしっかり見直してみましょう。

治療について

薄毛治療はフィナステリドなどのAGA内服薬を使用する治療法とミノキシジルが含まれた液剤をきちんと薄毛部分に直接塗布する方法があり、とっつきやすい薬治療から始まる場合が多いと思います。しかし 増毛をしっかりしたいという方は自毛植毛も視野に入れてよいでしょう。

 

頭皮を切らない自毛植毛FUEとは

皆さんの自毛植毛のイメージはどんな感じでしょうか。自毛植毛は手術なので、メスで頭皮を切り取るイメージでしょうか。それとももっとライトなイメージでしょうか。

今回は実際に多くの方が誤解している自毛植毛について、ご説明します。まず知って頂きたいのは、自毛植毛の術式は一つではないということです。

 

FUE法について

メスを使わない術式で日本ではこちらが主流です。

内径1mm前後のパンチを使い、頭皮からしっかりドナー株を毛穴単位でくり抜きます。そして一株単位で移植する方法です。 採取に用いるパンチの径が細くできるようになりました。そりにより傷跡は直径1mm未満に。これはFUSS法に比べ、痛みも軽減されています。そして採取によりできてしまった傷痕も、なんと数日で自然治癒する等、頭皮のダメージをかなり抑えることが出来るようになりました。FUSS法に比べて選ばれることが多くなりました。自毛植毛のスタンダードといってもいいかもしれません。

 

FUSS法について

FUT法ともいいます。ひと昔前には日本でもこちらが主流でした。メスを使うため広範囲の採取ができますが、体への負担も小さくはありません。

頭皮を薄く切除します。フラップ法時代の術式と比べると身体へのダメージはいくぶんか軽減されます。けれども、メスを使って皮膚を切るので、術後に傷跡はやはり残ります。  術後の痛みも強く出る傾向も。日本ではFUSS法からメスで切らないFUE法に移行するクリニックがどんどん増えています。

 

その他の自毛植毛の術式

皮弁法(フラップ法)という、移植部分の頭皮の一部を少し残してメスで切り、そのまま皮膚を縫い付ける術式です。 縮小術(縫縮術)は脱毛した部分の皮膚を切り、周囲の皮膚としっかり縫い合わせる方法です。どちらも身体への負担が大きいので、今では実施される頻度も減ってきています。

術式の選び方

今だとFUE法が多いのではないでしょうか。目立つ傷跡の有無、体への負担の小ささを考えるとなればFUE法。一気に広範囲にどうしても移植したいのであればFUSS法となります。

もちろん、社会復帰が早いのもFUE法です。あまり体を動かさないデスクワークなどの仕事であれば、手術翌日から職場復帰が可能。植毛手術をしたことをばれないように装うことも可能なのです。 FUSSであれば一定期間の自宅待機はやはり避けられないでしょう。

まとめ

メスを使わないFUE法は大きな傷は残りませんが、きちんと採取する為にはかなり高い技術を要します。そのため採取に時間がかかったり、一回の手術で採れるドナー株数に限りがあるなどの大きな問題点があったのです。

しかし、これらの問題は手術機器の進化で差がどんどん縮まっています。

どうしても一度に大量の植毛をしたいという人はこれからも引き続きFUSS法を選択するでしょうが、大量植毛ではない場合はFUE法を選ぶと思います。

 

 

薄毛は自己流で治るのか

薄毛が目立ってきた。誰にもばれずに治す方法はないのか―。これは薄毛症状が出た方全ての人が真っ先に考えることです。薄毛は恥ずかしい。だからさっさと治療してしまいたい。どんな手段を使っても。ということで、専門家から見てもとても効果があるとは思えない怪しげな民間療法に手を出す人もいます。

これらは薄毛に関する知識が乏しいがために起こる悲劇です。薄毛に真摯に向き合い、その性質をしっかりと理解すれば、効果が全くない治療に余計なお金を使わなくて済むのです。

ここでは薄毛というものは自分自身の力で改善できるものなのか。ということを中心に説明させて頂きます。

薄毛の原因とは

薄毛の原因として多くを占めるのがAGA(男性型脱毛症)です。これはヘアサイクルが男性ホルモンの影響により乱されるという脱毛症なのです。

じつはAGAはかなり遺伝しやすく、家族にAGAの人がいた場合なりやすい可能性があります。そして 食生活や生活習慣もじつは髪の毛に大きな影響を与えます。つまりは栄養バランスが偏った食事ばかりしていると、十分に髪の毛の生成に必要な栄養が摂取できないのです。それから飲酒や喫煙は血管を収縮させます。なんと頭皮や髪の毛に悪影響を及ぼすのです。頭皮環境の悪化ももちろん薄毛を進行させる原因となります。そしてパーマ液や紫外線は頭皮に大きな負担をかけます。要注意点として、頭皮に合わないシャンプーの使用も頭皮環境を悪化させる原因なのです。

AGAはジヒドロテストステロンが毛母細胞に特に悪影響を及ぼすことが原因と言われています。そしてストレスも薄毛の原因になりえます。自律神経やホルモンバランスが乱れることで、血行不良になります。髪に栄養が行き渡らなくなります。不眠、食欲不振、ストレスによる間接的な影響が髪の毛の成長を妨げる場合もあるのです。もちろん個人の体質も関係しています。甲状腺の病気や糖尿病など、病気の前兆として薄毛になることもあります。

生活習慣の見直しの効果

ストレスが薄毛の原因となりうることもあります。血液の循環が悪いと薄毛になりやすいからです。まず注意が必要なのが過度なストレスです。ストレスが過大になると、血の巡りに影響を及ぼします。その結果血行不良となり、薄毛になるのです。

そして大事なのが睡眠。髪の成長には睡眠中に分泌される成長ホルモンがかなり大事な役割を担っています。毎日必ず6時間以上は眠るようにしましょう。良質な睡眠を取ることが心身の状態を良好に保つのにとても良いのです。

有酸素運動も血行促進におすすめです。ランニング、スイミング、サイクリングを定期的に行いましょう。運動不足は言うまでもなく薄毛によくありません。

食事について

髪の毛ももともとはタンパク質やビタミンなどをもとに成長していきます。つまりこれらの栄養素が不足していると髪の毛が細くなったりなど、薄毛につながるということです。

ただ、では髪にいいい成分だけを食べるようにすればいいのかというと、それも間違いです。栄養というのはバランスよく摂取しなければ体への吸収などが妨げられ、狙っている効果を得られなくなります。

そのため、最初は栄養素にこだわらず、バランスのよい健康的な食事を心がけるとよいでしょう。ただここで注意です。脂質の多い食べ物の摂りすぎには特に気を付けるようにしてください。毛穴の詰まりの原因になります。

 

まとめ

薄毛は個人の体質に原因がある場合もあるので、必ずしも生活習慣や食生活を改善したからといって、効果が出るとは限りません。これらの取り組みに効果がなかったら、自毛植毛を検討しても良いと思います。

前髪などに自分の髪を移植すると、また何度でも生え変わる、自分の力強い髪の成長が見られます。

 

 

 

自毛植毛と毛母細胞

皆さんは毛母細胞という言葉を聞いたことはありますか。自毛植毛を検討している方、既に手術を受けた方は、主治医などから説明を受ける、自分から調べるなどしてすでに聞いたことがあるかと思います。

しかし、改めてどのようなものかと聞かれると答えられない方がほとんどです。毛母細胞を移植することで、髪の毛は再び生えてきます。

ここではより詳しく説明致します。

毛母細胞

じつは髪の毛は皮膚の外の方に出ている毛幹、皮膚の下にしっかりと隠れている毛根で構成されています。そして、毛根の膨らんだ部分が毛球。そして髪の成長を支える大切な役割の毛球の内部にはここに毛乳頭があり、ここでそれをきちんと覆っている細胞が毛母細胞なのです。

つまり、毛根の根元には毛球があります。そしてそのくぼんだところにあるのが毛乳頭です。ここの毛乳頭の周りには非常にたくさんの毛母細胞があります。この細胞は毛細血管から栄養分や酸素を吸収します。それをしっかりとエネルギーにして分裂を繰り返し、これが髪の毛に成長していきます。

つまりです。毛髪の成長に非常に大切な組織が毛乳頭と毛母細胞ということ。毛母細胞が分裂をしっかり繰り返すことにより角質化、硬い毛髪となるのです。

毛母細胞の働き

毛母細胞の働きです。これはメラノサイトからメラニン色素をかなり受け取って髪の毛を黒くします。また、毛乳頭からの指令をしっかりと受け細胞分裂をどんどん繰り返していきます。これが活発であれば髪の毛は順調にぐんぐん成長していきます。だが、何らかの理由で毛母細胞の働きがとても弱くなったり、活動をずっと休止するようになると髪の毛はとても成長しにくくなります。

毛母細胞と自毛植毛

さて、ここでタイトルです。自毛植毛手術のメリットは髪が何度も何度も生え変わることです。自分の髪の毛を移植するだけ。そのため副作用がないこと、定期的なメンテナンスがまったく不要なことと、良い事づくし。 じつはこれ、移植した髪の毛が定着し、何度でも生え変わるのはなんと毛母細胞のおかげです。

 

毛母細胞の活性化とは?

毛母細胞の働きを弱める原因はお分かりでしょうか。これは男性ホルモンの影響や血行不良、栄養不足などがここに挙げられています。 細胞を活性化させるためには、じつは前提としてヘアサイクルを整え、きちんと髪の成長を促す必要があります。

髪の成長のための生活習慣の改善

毛母細胞の活性化は、普段の生活習慣を見直すことも大切です。まず、脂質、炭水化物・タンパク質の三大栄養素をきちんとバランスよく取りましょう。そして、脂肪分や塩分・糖分・食品添加物はなるべく控えましょう。

つまり間食をなるべく減らしましょうということです。お菓子や炭酸飲料も避けた方が好ましいです。ファストフードの摂りすぎにも注意です。特に日本人は三大栄養素の中でも脂質と炭水化物を取りすぎるきらいがあります。これだけを摂ると、一気に肥満化し、糖尿病を発症する可能性もあります。

酒、たばこもなるべくなら控えましょう。これらは健康にも良くないばかりか、毛髪の成長にも良いとはとても言えません。一度にやめるというのは非常に難しいので、まずはこつこつと自分ができる範囲からの、禁煙・禁酒に取り組んでみましょう。どうしても無理な場合は、専門の病院を受診することも考えてみましょう。

また良質な睡眠も非常に大切です。そのためカフェイン摂取も控えたいです。

まとめ

当たり前ですが、不摂生だと薄毛になる確率は一気に高まります。自分の薄毛が遺伝か、それとも日頃の不摂生のせいか知りたいという方は、一度自毛植毛クリニックを受診し、医師に相談してみるべきだと思います。

 

自毛植毛手術が適さない人

自毛植毛手術がいま非常に注目を集めている理由は何故でしょうか。それはとても明確な理由なのです。薬のように副作用に怯えることがないため、多くの人に適しているといえる手術だからです。

しかし、この万能な自毛植毛手術ですが、本当に誰でも受けることができるのか。これはクリニックでもよく患者様から質問されることです。

ここで簡単に結論を述べてしまいますが、例外なくどんな人にでもできる手術というものはありません。植毛手術もそうです。

しかし手術が適さない人というのはどのような人か。という点について詳しく解説していきます。

自毛植毛手術について

まず、多くの方に知って頂きたいのは、自毛植毛手術が医療行為だということです。施術によってはメスも使います。もちろん麻酔も使用します。

誰でも無免許でできるわけではなく、これはきちんと医師免許を取得した医師が手術を担当します。ただ区分として植毛医というものはなく、形成外科医や皮膚科医が多いのです。

手術も髪の毛を手で抜くのとはわけが違い、繊細な作業の連続となります。髪の毛は末端の毛母細胞ごと採取し、植えなおしますので、当然出血もしますし、術後しばらくは腫れるので安静にしなければなりません。

手術中はモニターで脈拍や血中酸素濃度を常に確認します。つまり植毛をするということは、手術を受けることと同義だということを知って頂きたいと思います。

どんな人でもできる?

自毛植毛手術は多くの方に適した薄毛対策です。しかし、ここにはもちろん例外も存在します。例えば、持病を持っている方や施術当日体調不良の方などです。さらに当院では、新型コロナウイルス感染症対策として、来院や施術当日に37.5度以上の体温がある方の受診等をお断りしています。

したがって、どんな方でも施術できるというのは正しくないかもしれません。だけれども、特に持病がなく、体調不良でもない方であればほとんどの人が問題なく施術できるので、多くの人におすすめできる施術とは言えるでしょう。

一般的に持病の中でも懸念されるのが、糖尿病を患っている方です。糖尿病は傷の回復が遅く、化膿する恐れもあるため、手術そのものを行う際は注意が必要です。

糖尿病は手術のリスクが大きいと言えます。ただしここで誤解して欲しくないのですが、これは自毛植毛だけが特別難しいということではありません。あくまで手術全般に対して述べていることです。

また、ストレス性の精神疾患の方も手術が難しいケースがあります。その他、皮膚疾患やアレルギー持ちの方も場合によっては手術に適さないということがあるでしょう。

こちらは、症状の軽重などを見極める必要があります。そのため、自分一人で手術の可否を判断するのではなく、最終的に医師の判断を仰ぐことが何よりも大事です。

 

自毛植毛向きではない頭について

最後に補足として覚えてほしいことがあります。頭に髪の毛がまったくないという方は自毛植毛手術を受けることが難しいということです。わずかであれば、別の体毛を移植することができるかもしれませんが、最適解ではありません。

ただ、側頭部や後頭部などに髪の毛さえ残っていれば、それは前頭部だろうが頭頂部だろうが、あらゆる場所に自毛植毛することが可能です。

そして一度髪を植えるとその部分の髪の毛は、昔の自分自身の頭髪と同じように、発毛サイクルを繰り返します。つまりは成長しきると抜け、また生えてくる。通常の髪の毛とまったく同じ状態になるのです。

 

まとめ

自毛植毛には例外があることが分かりました。しかし、多くの方は問題なく施術を受けることができるので、薄毛対策の選択肢として自毛植毛がよく選ばれるという理由にもなっています。

 

コロナ禍でも自毛植毛できるのか

新型コロナウイルスが日本で猛威を振るい始めてから早9か月が経とうとしています。東京の感染者は100~300人の間を毎日行ったり来たりで、幸いにも欧米ほどは感染者も死者数も広がっていません。

しかし、だからといってコロナを気にしなくてよい生活を送れているかというとそうではありません。依然街中にはマスク姿の人たちがあふれており、マスクなしでは生活を送れないとでも言いたげな、不穏な雰囲気すら漂います。けれどもこれは日本人の感染防止意識が高いレベルにあるということもでき、一概に悪いことではありません。むしろコロナ禍では絶対に必要な対応だと言えるでしょう。

ヨーロッパでは日本とは比べ物にならないくらい新型コロナウイルスの被害が深刻化しており、この流れが今後日本に来ないか心配です。しばらくはwithコロナとして生活していかなければならないのか、頭を抱えたくもなります。

さて、このコロナ禍で自毛植毛業界は正常に診察を行えているのでしょうか。それとも診察を控える方向に言っているのか、詳しくお話しします。

自毛植毛業界は治療継続

皆さんは新型コロナのせいで多くの病院が経営危機追い詰められていることはご存じでしょうか。主に影響を受けているのは小児科と産婦人科と言われています。やはり小さい子供をもつご両親は子供たちの院内感染を心配しているため、診察控えが起きているそうです。

同じ病院でも、自毛植毛業界はどうでしょうか。実はこちらは診察・施術を行っております。ただ正常というのはいささか語弊があるかもしれません。誤解のないように申し上げると新型コロナウイルス感染症の対策を徹底しながら、診察等を行っております。

例えば東京新宿の自毛植毛アスク井上クリニックでは、ご来院の際、マスクの着用をお願いしています。

また受診前には必ず、検温をしており、その際、37.5度以上あった場合は、遠方から来られた方には申し訳ないのですが、受診をお断りしています。同時にアルコール消毒も行っています。

そしてさらに徹底しており、クリニックのスタッフや協力会社スタッフも同様に検温、アルコール消毒を行っています。こちらも37.5度以上の場合は、自宅待機です。

 

コロナ禍は外出NG?

「自毛植毛したいがコロナ禍では控えたい」「そもそも外出が怖い」という患者さまも少数ながらいらっしゃいます。新型コロナウイルスは家に閉じこもっていれば、まず感染はしないのでこの判断は間違っていません。自分が感染しないためには外に出ないことが一番です。

しかし、コロナ禍は一体いつ終わるのか。という疑問も同時に浮かびます。この質問に答えられる人は現時点で世界中にどこにもいません。コロナウイルスに有効なワクチンが未だに開発されていないからです。

つまり「いつまでコロナを恐れ、家に閉じこもっていればいいのか」という問いに対して、解がないということです。ということは現状はコロナウイルスの感染に気を付けながら、日常生活を送る。というのが最適解かと思います。

そのため、人混みを避ける、至近距離で会話はしない、外出時はマスクをつける。この3つは最低限徹底しましょう。マスクは新型コロナウイルス感染を抑制する効果はありませんが、飛沫を防ぐので、自分がもしコロナウイルスに罹っていた場合、周りの人にうつさないという効果はあります。

まとめ

コロナ禍では多くの人が戸惑い、正常な判断ができずにいます。未曽有の事態ですので無理もありません。しかし人類はもう少しの間、感染が収まるまでコロナウイルスと付き合う必要があります。そのため自毛植毛を検討している方は、感染予防を徹底してのご来院をおすすめします。

自毛植毛後の整髪料の使い方

自毛植毛をやってみたいという方は大勢いらっしゃると思います。そして、近頃はインターネットの発展も目覚ましいので、自毛植毛についてのメリット、デメリットをあらかじめネットで調べてから、いざ手術に臨むという方がとても多いと思います。

インターネットの情報量は膨大です。しかしそれ故に何が本当で何が間違いなのか。これはきちんと見極めなければなりません。そして、自毛植毛のメリットやデメリットという比較的わかりやすいテーマはネットで調べればすぐに出てきますが、自毛植毛のアフターケアや、手術後に気になる細かい点などについてはなかなか、簡単にはでてきません。

そのため、今回はニッチなテーマを取り上げたいと思います。自毛植毛後の整髪料の使い方についてです。整髪料をまったく使ったことのない男性は少ないように思われます。それは髪をかっこよくデザインできることはもちろん、薄毛を隠すことにも使えるからだと思われます。

しかし、これが自毛植毛後の髪でも問題なく使えるのか、何かしら制限があるのではないかと、よく考えてみれば少し気になります。

今回は整髪料の疑問についてお答えします。

 

整髪料は使える

まず、結論から申し上げますと整髪料は使えます。その使用にも特に問題はございません。なぜ自由に使えるのか。それは、自毛植毛という施術の後に生えてくる髪は自分自身の髪の毛。そのため、これまで通り自由自在にスタイリングできるというわけです。

整髪料が使えない植毛とは

自毛植毛であれば整髪料を自由に使って結構です。しかし、植毛の中には、スタイリング剤の使用に注意が必要なものもあります。それが人工毛植毛です。

人工毛植毛は自分の髪ではないものを頭皮に植えることになるので、自毛植毛とは勝手が違います。

人工毛植毛に整髪料をつけすぎるのは好ましいことではないでしょう。いずれにしても、自毛植毛とは大きく勝手が違うことは間違いないようです。

 

手術後いつから使える?

自毛植毛手術後も整髪料が使えることは分かったと思います。さて、それでは整髪料は手術後すぐに使えるようになるのでしょうか。

これは、すぐには使えません。

なぜでしょうか。自毛植毛は種類によってはメスを使用しない手術(FUE)を選ぶことができます。しかし、後頭部などの毛母細胞を前頭部などに移植する手術であることには変わらないため、部分麻酔をしますし、出血も伴います。

術後は頭皮が腫れることも避けられません。しかしこれはずっとではありません。あくまで一時的なものです。

つまり結論をいうと、頭部の炎症が収まったあとであれば整髪料が使えるということになりますので、それほど支障はないかと思います。

一応の目安

炎症がおさまってから整髪料を使用することによる、大きな問題はありませんが、術後しばらくは頭皮、そして移植毛の状態は不安定なものとなります。

どうしてかというと、移植後しばらくすると一旦、移植毛が抜け落ちるときがあるからです。これは特に問題ではありません。しばらくするとまた正常に髪の毛が生えてくるので、特に問題にしなくて大丈夫です。

実は頭部にしっかりと髪が生えそろう目安は術後約1年です。

そのため我慢できるのならば、術後すぐの整髪料の使用は控え、頭部の状態が安定する術後1年以降に使用するようにしましょう。

まとめ

ここで一番伝えたかったことは自毛植毛は今までの自分の髪の毛と同じように、自由自在にスタイリングができるということです。これはメンテナンスの手間がある、カツラや人工毛植毛では考えられなかったことです。

思い通りのスタイリングを楽しもうとするなら、現状自毛植毛が、最適解だと思われます。

薄毛治療薬と自毛植毛

いきなり薄毛になってしまったとき、多くの人はパニックに陥ります。ここで適切なAGA治療を選択できればいいのですが、現実はそうではありません。現実逃避をしてしまう方、神頼みで宗教にはまってしまう方、効果が確かめられていない方法で薄毛治療をしようとする方…。

正直に申し上げると非医学的、非科学的な方法でAGAは治療できません。そのため適切な知識を得ておく必要があると考えます。

ここでは薄毛治療薬と自毛植毛について述べます。そもそも薄毛治療薬にはどのような種類があるのでしょうか。またそれは自毛植毛よりも効果的なのでしょうか。

この点について述べていきたいと思います。

主なAGA治療薬

ミノキシジルとは

ミノキシジルは略して”ミノキ”とも宣伝などで言われているもので、最も知名度のあるAGA治療薬ということになります。これは実は医学的にきちんと発毛効果が認められています。日本では主に外用薬として使われています。

使い方は頭皮に直接塗り込むことで効果を発揮します。副作用は、皮膚炎などが起こると言われています。

未成年者、AGA以外の脱毛症の方の使用は禁忌となっております。

フィナステリドとは

内服薬。AGAは髪が成長せず、細くなり頭皮から抜けるものですが、これは髪が成長する前に頭皮から抜けるということを防ぐ薬になります。どうしてそのようなことができるかというと、Ⅱ型5αリダクターゼというものに作用し、AGAの原因物質ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を防ぐからです。

効果的な薬ですが、副作用には注意が必要です。これは性欲減退や勃起不全(ED)、肝機能障害など。男の子の胎児の生殖器官に影響が及ぶ可能性もあります。そして、妊婦や妊娠の可能性がある女性、授乳中の女性の服用は絶対に禁止です。

デュタステリドとは

こちらも内服薬。Ⅰ型・Ⅱ型5αリダクターゼの働きを阻害。先ほど紹介したDHTの生成を抑制します。Ⅱ型のみに作用するフィナステリドと比較し、かなり高い効果が期待できます。

しかしです。こちらはさらに副作用が強烈でその発現率もフィナスよりも高いです。性欲減退や勃起不全、そして精液量減少、肝機能障害。 こちらは、妊婦、授乳婦、小児への投与に対する安全性や有効性は確立されておらず、女性や未成年者への処方は不可です。

 

AGA治療薬と副作用について

薬自体は効果が高いものもあるため積極的に使用したい気持ちは分かります。しかし気になるのが副作用です。副作用というものはどの薬にもあります。AGA治療薬だけが恐ろしいわけではありません。医師、そして薬剤師の指導のもと、きちんと使い方などを間違えなければ使用してもよいと思います。

しかし、AGA治療薬に多いのですが、効果の発現を急ぐあまり、用法などを守らない人が非常に多いのです。そうなると想定外の副作用が現れる可能性がありますので、使い方は絶対に守るようにしましょう。

自毛植毛について

薬と比べると即効性には欠けますが、長期的に安心なのは自毛植毛ということになります。自分の髪がそのまま生え変わるだけなので、副作用もなく、定期的なメンテナンスも必要ありません。

最近はメスを使用しない自毛植毛(FUE)や、後頭部を坊主にする必要なく治療できる”切らない植毛”も選択肢として選ぶことができ、気軽に受けれるようになってきました。

 

まとめ

薬は正しく使えば効果を得られるということが分かりました。副作用が心配な方は自毛植毛などを視野に入れ、薄毛治療を考えてみましょう。