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自毛植毛の注意点

自毛植毛は広く一般の人にも浸透してきております。最近は芸人が植毛後の様子を動画サイトにアップロードし、経過報告しているという点が話題となり、マスコミに取り上げられていました。自毛植毛は自由診療ということもあり、費用も高額になりやすく、その点においては受け入れられないといった方も多かったのですが、拡散力のある方の宣伝などもあり、ここ最近、自毛植毛への評価がいい方向に変わりつつあるといえます。

しかしながら、それに伴い懸念されるのが、間違った知識の広がりです。私どももこうしてコラムなどで正しい自毛植毛の知識について普及活動のようなものをしているのですが、まだまだきちんと知られていないなと思うため、こうして複数回コラムにしています。多少同じような内容になることは避けられないかと思いますので、ご理解いただければと思います。

間違った知識の中でも、とりわけ厄介なのが、自毛植毛を根拠のない疑わしい技術だと思い込まれてしまっているふしがあることです。もちろんこれは一部の方なのですが、SNSが広く普及している現代社会においては、国民全員が発信者であり、間違った情報の拡散力などを侮ってはいけないともおもっております。

まず、自毛植毛は立派な医療技術であり、医師免許を持っている方しかできないということを知っておいていただきたいと思います。つまり植毛をしている医師は、形成外科、皮膚科などの医師であり、医師免許を持っていないことには手術すらできないのです。自毛植毛というのは高度な技術が必要であり、誰でもかれでも素人が簡単にできるようなものではないのだということです。

注意点は他にもありますので、順番にご説明いたします。

髪の毛が半永久的に生え変わる

これは自毛植毛の最大のメリットです。髪の毛は自然に抜け落ちた後も、なんと再び生えてきます。 そして、薄毛の影響を受けにくい後頭部・側頭部の髪の毛をドナーとし移植するので、治療後に脱毛症になり抜け落ちる心配はありません。

拒絶反応がかなり起こりにくい

ご自身の髪を移植します。そのため拒絶反応が起こる心配はありません。さらにダウンタイムがほとんどないので、術後も普段通り生活することができます。

ヘアスタイルも自由

パーマをかけたりヘアカラー、白髪染めをするなど、ヘアスタイルを自由自在に楽しむことが可能です。

メンテナンスの必要がない

これらが使用を止めると症状が進行する内服・外用薬を使った治療や、メンテナンスが必要なカツラ・ウィッグと違います。自毛植毛は移植後のメンテナンスがないのです。そのため一度にかかる費用は高額に見えますが、じつは継続治療の必要がまったくないので、総費用は安く抑えられるケースもあるのです。

自毛植毛のデメリットは

初期費用が高い

じつは自毛植毛は自由診療で外科手術なので、治療費が高額になってしまいます。 けれども先ほどご説明した通り、自毛植毛ではほぼ定期的なメンテナンスや継続治療を行う必要はないのです。内服・外用薬治療や、カツラ・ウィッグにかかる費用に比べると、トータルでは安く抑えられるケースもあります。

効果を感じられるまでに1年ほどかかる

自毛植毛は、基本的には1年という、長い期間をかける薄毛治療です。 施術から1週間ほどで移植毛がきちんと生着し、半年後に発毛します。そして、1年後には十分な長さに生え揃う、という経過をたどるのです。効果をしっかり実感するまで、短くはない治療と言えるでしょう。

まとめ

自毛植毛の注意点がわかって頂けたかと思います。注意点は細かい部分を挙げれば他にもありますので、今後も随時情報発信していこうと思っておりますので、よろしくおねがいします。

 

薄毛の前兆について

薄毛はある日突然訪れるものなのでしょうか。これは人によりますがほとんどの方はノーと言えるでしょう。なぜかというと、薄毛には前兆がある場合が割と多いからです。

基本的に薄毛というものは徐々に進行していくものであり、朝起きたら髪の毛が全部ごっそりと抜けるものは抗がん剤の副作用以外では考えづらいものなのです。つまりは大体の薄毛治療はゆっくりと進行していくものなので、その進行途中で適切な治療を受けることができれば、薄毛の進行を止めたり、遅らせることができるということになります。もちろんこれらは個人差がとても多いので、誰でもできるというわけではないのです。

薬物治療であれば効果は人により変わる場合がないとはいえませんが、自毛植毛であればかなり多くの人が自分の髪の毛が増えたことが実感できると思います。

ただここで懸念すべきことがあります。薄毛の前兆に気付いたからといって、すぐに何かしらの対策ができる人はあまり多くないということです。なぜかというと、多くの方は自分の髪の毛にどのような変化が起こってしまって、これからどうなるかを、冷静に直視できなくなってしまうからです。直視できないだけならまだいい方で、「自分は薄毛ではない、気のせいだ」と現実逃避する人も思っている以上に多いのです。

しかし、自分が薄毛だと自覚するのは大変勇気がいることなので、現実逃避を否定することはできません。これはスポーツでも同じです。プロのスポーツ選手も、自分の身体能力の衰えを初期の段階から正確に理解するということはとても困難だからです。スポーツの場合は実は筋肉の衰えというのは気づきにくく、瞬発力、柔軟性の低下により、年齢的なものを自覚することが多いそうです。その前兆で初めて自分の肉体の衰えを自覚しますが、これにも時間がかかります。

薄毛の場合もまずは現実を直視する。これが最初のハードルといえます。

今回は「薄毛の前兆として代表的な現象」についてお伝えいたします。

 

薄毛の前兆代表的な現象

ハリがない

普通は髪が健康であれば、手で押さえてもすぐ戻ります。しかしです。弱っているとそのまま戻ってこない状態になってしまいます。これはどんな人でも簡単にチェックできます。すぐに試してみましょう。

抜けた毛の根本の状態

抜け毛の量はかなり分かりやすい基準になります。とりあえず根元の状態に注目です。 正常な抜け毛であれば根元が丸みを帯び、白くなっているでしょう。しかし丸みがなかった場合は髪が十分に成長しないまま、抜けてしまうことになります。

髪が茶黒い

毛細血管からしっかりと栄養がと行き届いている髪はツヤがあります。そのためかなり黒々としている印象です。しかしストレス、喫煙といったことがで毛細血管が詰まり、収縮すると、髪がほとんど栄養不足の状態になります。つまりはつやが無くなり、色素も薄くなり細くなってしまいます。

フケの量

フケはじつは頭皮が角質化したものです。新陳代謝により必ず発生します。これを無くすことは不可能です。けれども、フケの量が急に増えてきた場合は、なんとそれはフケではなく実は皮脂が固まったものであり、その場合は注意が必要です。

クシの感触が違うとき

クシでブラッシングをすると普通は髪の毛が数本くらいは抜けます。しかしこのとき、もし痛みを少しも感じないようであれば、髪は弱ってきていると言えるかもしれません。パサついたりごわついたりして、絡んでしまう場合は、毛根からの栄養がうまく伝わっていないということなどが考えられます。

 

まとめ

薄毛の前兆が気になってきたら、まずは専門のクリニックに相談しましょう。専門家の意見を聞くことが何より重要です。