人毛で作られた毛束を毛髪に編みこむこと。付け毛の一種。髪の長さを毛束によって変えられるため、ロングヘアーにすることもできる。人毛の素材は、ファイバーで作られており超音波やボンド、シリコンキャップなどで接着している。ヘアーエクステンションはカラーも可能だが傷みやすくなるため装着後は向いていない。現在、日本で使われているものは中国やインドから輸入されて加工されたものが多い。西洋人の毛髪よりも太くハリコシの強いため日本人の髪質に合っていると言われている。ヘアーエクステンションは、傷みやすいため長持ちさせるには毎日の手入れが必要。
■シャンプーのお手入れ方法
- 水に濡らす前にエクステをブラッシングする。(汚れを落とすため)
- 頭を洗うときには上を向く。(髪を絡ませないため)
- シャンプーは頭皮を洗う(エクステのコーティングを剥がさないため)
- エクステの網目は避けて洗う。(緩み、外れを防ぐ)
- トリートメントは網目を避ける(洗い残しによる臭いの原因を防ぐ)
- トリートメントは流しすぎないようにする(エクステの乾燥を防ぐ)
■乾かし方
- 濡れたまま熱風を与えずに、まずタオルで良く水分を取る。(傷みの原因となるため)
- 洗い流さないトリートメントをつける(濡れている状態がおすすめ)
- ドライヤーは根本から(毛先が乾燥しすぎるのを防ぐ)
- 仕上げに毛先にトリートメントを付ける(乾燥から守る)
装着方法
~編み込み~
エクステンションを地毛の根元に編み込み、糸ゴムなどで縛る方法。サロンでの扱いが多く一般的にニーズが高い。
三つ編み[1] と 四つ編み の二つが編み込みの主な技法である。普通の三つ編みは技術者一人で簡単に行うことができるが、エクステンション装着の特殊三つ編み込みは熟練が必要である。四つ編み込みは通常は二人掛りで行う為、比較的容易に施術できるといったメリットがある。
編み込みは装着する一本あたりの毛量を自在に調整できたりカラーの調整が出来たりと自由度が高い、装着部の違和感は他の装着方法に比べ大きく洗髪後十分乾燥させないと装着部が臭くなったり、痒くなったりとデメリットもある。取り外しは編み込み部の糸ゴムを切れば自分で容易にできる。
~金属チップ~
直径5mm前後の金属製リング1ないし3個にエクステンションと地毛を通し、ペンチで地毛の根元に圧着する。
毛を通す量の調整が難しく毛が少なすぎて抜けてしまう、毛が多すぎて圧着の際に切れてしまうなどの事例もある。金属チップに通す毛量に制限があるため一本あたりの太さは細くなる。
取り外しは再度ペンチで金属チップを緩めて取り外す。
~接着・超音波~
何らかの接着剤を用いて地毛とエクステンションを接着する方法。
従来グルーガンと呼ばれる拳銃型の装置で、棒状の接着剤を溶かし接着するタイプが主流だったが、現在はエクステンション根元部分にケラチンまたはケラチンチップなどと呼ばれる接着剤がついた毛束をアイロンで接着するものが多い。超音波エクステと呼ばれるものも超音波アイロンで接着するので同じ方法といえる。後述する熱収縮チューブと併用して用いる場合もある。
これもやはりチップに通す毛量に制限があるため、一本あたりの太さは細くなる。接続部分が小さく目立ちにくい。
取り外しは専用の薬液で行うので自分で取り外すのは困難である。
~熱収縮チューブ~
長さ5~15mm 直径3~5mm程度の熱収縮チューブに地毛とエクステンションを通し、ヘアーアイロンでチューブを収縮させることで装着する。
熱収縮チューブは内側に接着剤が塗られており、収縮と同時に熱で溶ける仕組みのものが多い。接続部分が小さく目立ちにくい。
取り外しは専用のリムーバーで行う。
シール・テープ
装着技術の中では新しく特許関連製品である。
エクステの根元部分に粘着テープが予め付いており、取り付けにアイロンなどの器具を必要とせず取り付けがとても早い。また平面で取り付けるため装着感が良いと人気となっている。価格はやや高いがリペアして繰り返し使えるなどコストパフォーマンスは良いといえそう。最近は技術の進歩によりシール部分が薄く柔らかく長期使用できるものも出てきており今後が期待できる。自分で取り外せない物もある。
まつ毛のエクステンションもあります。