たまに筋肉トレーニングをすることで、薄毛になりやすくなると聞きますが、これは本当なのでしょうか。
筋肉を大きくするのにも、薄毛にも男性ホルモンがかかわることから生まれるこの疑問ですが、実際しどうなのでしょうか。
今回は筋トレと薄毛についてご説明します。
男性の場合、約95%が睾丸(精巣)の中で、残る5%が副腎で合成され、分泌されていると言われています。テストステロンの原料はコレステロールで、体内で複雑なプロセスを経てテストステロンに生合成されています。
テストステロンの分泌量は、脳からの命令でコントロールされています。血中に分泌されたテストステロンは11~90分で約半分になり、少量はエストロゲン(女性ホルモン)に換わりますが、大部分は肝臓で代謝されて、尿中に放出されます。健康な男性にも、少量ながら女性ホルモンが分泌されているのです。
出典 https://www.daito-p.co.jp/reference/testosterone.html
目次
筋トレと薄毛は関係ない
結論から申し上げます。筋肉トレーニングを行うことと、薄毛の進行は相関性はないと思われます。筋肉を発展させる際に大事なのは善玉男性ホルモンのテストステロンです。
AGA(男性型脱毛症)の原因はこれとは違い悪玉男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)と言われています。
DHTが発生する理由は5αリダクターゼという酵素が関係しています。これとテストステロンが結びつくことによりDHTとなるのです。5αリダクターゼはどの男性も持っていますが、結びつきやすさや量は遺伝等により決まるとされています。これは筋肉トレーニングとはまったく関係ありません。
テストステロン値が高いと筋肉も大きくなりやすいと言われていますが、そのような人が誰しも薄毛になっているわけではありません。筋トレをすることにより薄毛になるとは言えないでしょう。
筋トレのメリット
筋トレは体にとって大きなメリットがあります。まず運動自体が体にとってメリットだらけです。運動をすることで汗をかきます。汗には水分のほかに塩分も含まれています。つまり、きちんと水分補給をしながら行うことで、体から余計な塩分を排出することができます。
また筋トレを定期的に行うと、基礎代謝が上がります。基礎代謝は、座っているときや寝ているときなど、何も活動していない状態でもエネルギーが消費されることをいうのです。基礎代謝を上げることで太りにくい体質になります。これによりダイエット効果も期待できるなど、いいことずくめです。
それから、筋トレを行うと、幸せホルモンと言われる「セロトニン」が分泌されます。セロトニンに、緊張をゆるめたり、気分をリフレッシュさせたりする効果があります。ストレス解消にも効果的ということです。
さらに睡眠の質も向上します。筋トレによる疲労感により深い眠りにつくことができます。
筋トレのデメリット
筋トレは適度に行う分には非常に体にいいのですが、やりすぎると話は変わってきます。筋トレをしすぎることをオーバーワークといいすが、この状態になると常に疲労感を感じることになり、ひどい人では軽い鬱状態を引き起こします。
また筋肉の成長には休息も必須なため、筋肉の成長すらも阻害されてしまいます。これらを防ぐためには、毎日筋トレするということを控え、適度に休養をいれることが大事です。
まとめ
筋トレと薄毛についてご説明しました。
筋トレはDHT悪玉男性ホルモンの生成に関わっているわけではないため、AGAにはほぼほぼ影響しないということが分かったかと思います。
もし、薄毛が目立ってきたら自毛植毛等の薄毛治療を検討してみましょう。
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