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生え際

生え際とは?

頭髪が生えはじめている部分を指す言葉。
植毛手術を提供する医療機関においては、ヘアラインと呼ばれることがある。

1.生え際(前頭部)の薄毛の原因は?

生活習慣が乱れている

髪の毛は成長期・退行期・休止期を繰り返す【ヘアサイクル(毛周期)】があり、一定期間を過ぎた髪の毛は抜け落ちて、また新しい髪の毛が生えてきます。しかし、生活習慣の乱れによって頭髪の栄養不足や頭皮の血行不良が起こると、髪の毛が十分に成長できないまま抜けてしまいます。
偏った食事・過度の飲酒・喫煙・ストレス・運動不足・睡眠不足など、生活習慣の乱れや悪習慣の自覚がある方は注意しましょう。

頭皮環境が悪化している

頭皮環境が整っていないと、髪の毛を育てる栄養が足りていても、ヘアサイクルが乱れて抜け毛が起こるケースがあります。
悪化を招く原因として、次のようなものが考えられます。

  • 間違った洗髪方法
  • シャンプーが合っていない
  • カラーやパーマ剤の刺激
  • 生活習慣の乱れ

皮脂の過剰分泌、乾燥、フケや炎症などの頭皮トラブルがあると髪の毛が育ちにくい環境になるため、健康な頭皮環境を維持することが大切です。

男性型脱毛症(AGA)

男性の薄毛は「AGA(男性型脱毛症)」の可能性も考えられます。
AGAは男性ホルモンや遺伝の影響で起こる進行性の脱毛症で、M字型・O字型・U字型の進行パターンがあり、生え際や頭頂部から薄毛になる特徴があります。AGAは自然に改善することがなく、放っておくと薄毛は進んでいきます。
ちなみに、女性の薄毛の場合は、女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの乱れが原因となる「FAGA(女性男性型脱毛症)」の可能性があります。

 

2.生え際がかゆい場合は薄毛の兆候?

きちんと洗っているのに生え際にかゆみがあるという場合は、乾燥や生活習慣の影響で頭皮環境が悪化しているサインかもしれません。
頭皮の乾燥は皮脂の過剰分泌を引き起こして、毛穴詰まりや炎症を起こすことがあります。頭皮環境の悪化から血行不良を招き、ヘアサイクルを乱す原因になるため、かゆみを感じたら放置しないことが大切です。
かゆみと同時にフケがある場合は、皮膚疾患の可能性もあります。生え際はもちろん、頭皮に異常を感じたら医療機関で診察してもらいましょう。

 

3.生え際の細く弱くなった髪の毛を復活させるには?

頭皮マッサージを行う

頭皮のコリを解消し、血流を良くするには頭皮マッサージを行いましょう。
頭皮を刺激しすぎないように、人差し指・中指・薬指の3本を使って、指の腹で頭髪全体を優しく揉みほぐしましょう。頭皮を温めてから行うとさらに効果をアップできるため、蒸しタオルやお湯で頭皮を温めたあとや、入浴後に行うのがおすすめです。

 

シャンプーの選び方や洗髪方法を見直す

自分の頭皮に合っていないシャンプーを使っていると、頭皮環境の悪化につながります。薄毛が気になる方は頭皮への刺激を抑えて乾燥を防ぐ必要があります。また、毛穴詰まりを防ぐためにしっかりと汚れを落とすことも大切です。
刺激の強すぎないもので、乾燥肌タイプ・脂性肌タイプなど皮脂分泌量に合わせてシャンプーを選びましょう。
洗髪のときには、たっぷりと泡立てて指の腹で丁寧に洗います。このときに頭皮マッサージを一緒に行うのもおすすめです。すすぎ残しは頭皮環境悪化の原因となるため、しっかりとすすぐようにしましょう。

 

生活サイクルを見直す

栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠時間の確保、適度な運動など、生活サイクルを見直すことは薄毛対策の重要なポイントです。自分の生活習慣を振り返ってみて、髪の毛の栄養不足や頭皮環境の悪化につながりそうな点があれば、改善するように心がけましょう。
改善ポイントがわからない場合は、医療機関で生活習慣のアドバイスを受けることも可能です。間違った対策方法は症状を悪化させるので、不安を感じたら専門の医師に相談してみましょう。

 

育毛剤を使用する

頭皮ケアに有効な成分を含む育毛剤は数多く市販されています。
こちらがその一例です。

  • グリチルリチン酸二カリウム(炎症を抑える)
  • ジフェンヒドラミンHCI(炎症を抑える)
  • センブリエキス(血行促進)

育毛剤を選ぶ際は、自分の薄毛の原因や頭皮に合った有効成分が配合されているものを選びましょう。自分に合った商品がわからないという方は、頭髪に詳しい専門の医師に相談してから使用することをおすすめします。

 

局所麻酔

局所麻酔とは?

苦痛を伴う医療行為(手術がその代表格といえる)を実施する前に、専用の麻酔薬を投与する処置法。
患者の負担を取り除くことや、正確でリスクのない医療を実現することを主な目的とする。
手術を行う部位に限定して投与するなど、患者が意識を失う結果にならない点で全身麻酔と区別される。

植毛手術においてはグラフトの植え込みにしばしば用いられている。局所麻酔の安全性はじゅうぶんに検証されているため、患者が懸念を抱く必要はまったくない。
麻酔を注射で投与する際も、現在ではわずかな痛みが発生する程度である。

手術が終わってからも麻酔の効果はまだ残っていることが多い。そのため、自転車の運転等は控えることが望ましい。

レーザー植毛

レーザー植毛とは?

レーザーを照射する機器を用いた植毛方法全般を指す言葉。
レーザーは近年、医療および美容の世界で頻繁に活用されるようになっており、植毛の分野においてもレーザーを取り入れようとする試みが欧米で続けられていた。

レーザー植毛

レーザー植毛

手術方法

実は今から10年以上前は⾃⽑植⽑の分野においても、レーザーを活⽤した⼿術が頻繁に⾏われていた。
実用化された例で有名なのは、頭皮へのグラフトの移植の際に用いる機器である。このレーザー機器を用いると、頭皮に切れ込みを入れる作業を機械化することができた。しかしこの方法には、毛包ないし周辺の組織にダメージを与えたり周辺の血行を妨げたりするリスクがあることが判明している。

デメリット

具体的にどのような失敗が起こるのかというと、植えた⽑髪が上⼿く成⻑しないというケースが多かった。
せっかく採取し植えたドナー(採取した⽑)のほとんどが無駄になってしまうことになる。

原因

⾃⽑植⽑で植えた髪が⽣着するためには、その⽑に対して周辺の⽑細⾎管か酸素や栄養を供給してもらわなくてはいけないのに、
レーザーにより⽑⽳周辺の組織が焼けてしまい、⾎流が遮断されることになる。
⾎液の流れが⽌められてしまうと、⽑に対して栄養・酸素を届けられなくなるので、⽑の成⻑はそこで⽌まってしまう。

現状

レーザーを活⽤した⾃⽑植⽑は失敗例が多く報告されるようになったため、現在ではほとんど⾏われなくなっている。
実際、植⽑治療の先進国であるアメリカでは、植⽑専⾨医がレーザーを使うことは殆どない。

現在多くのクリニックで取り入れている、FUT法のような⾃⽑植⽑では、
採取した⽑を植え付ける際に頭⽪に切り込みを⼊れる手術を行っている。

またFUTなどの技術の進歩により切り込みを入れる傷も小さくなり、
髪も刈り上げず髪形への影響も少ないため、
術後も目立たない様な手術が増えてきている。

ダイレクト法(i-direct法)

ダイレクト法とは? 

時代の最先端を行く植毛方法のひとつ。i-direct法と表記されることもある。

FUE(フォーキュラー・ユニット・エクストラクション)を全面的に取り入れている点が最大の持ち味である。このため、頭皮に傷痕を残さずに済むというメリットを期待できる。
また、頭皮が良好な状態で移植できるため、定着率も自然と高まる。限りあるドナーにダメージを与えてしまうリスクを回避できる確率も高い。

欠点があるとすれば、この方法をリクエストできる医療機関がまだきわめて少ないことである。
しかし、生え際のような目立つ部分を美しく仕上げたいときもおおいに役立つため、時間がかかっても利用する価値はじゅうぶんにあるといえる。

シングルグラフト

シングルグラフトとは?

現代の植毛手術で頻繁に利用される「グラフト」の種類のひとつ。
名前の通り、ひとつの毛包に1本の頭髪だけを含む種類を指す。

基本的に、植毛の際は少なくても数本単位のグラフトを主として用いる。
ただし、生え際のような人目にふれる部分については、シングルグラフトを適度に用いるケースがある。これは、より自然な仕上がりを目指すにあたってシングルグラフトが役に立つ可能性が高くなるためである(もちろん、手術を引き受ける医師の腕前が最大のポイントであることに変わりはない)。また、傷跡も目立ちにくいという点もよい。
密度の濃い移植が必要なパーツについては、シングルグラフトを用いることはない。

一方、移植密度に限界があり、満足のいくボリュームにならないこともある。また、1本1本毛髪を植え込むため、医師の負担が大きく、その分料金も高額になってしまう場合もある。

パンチグラフト法

パンチグラフト法とは? 

パンチ式植毛法とも呼ばれる。植毛の歴史を劇的に変えた革命的な方法で、20世紀の後半を代表する方法として記憶される。

メスを用いて、患者の側頭部や前頭部にあるドナーエリアから10数本程度のグラフトを切り取って、抜け毛が進行している部分に移植する。
手術の成功率(頭皮の定着率)がきわめて高い水準に到達した点や、手術に長時間を必要としない点も、この方法が人気を集めるきっかけになった。

ただし、グラフトが大きめであることから移植できる箇所に限界がある。また、自然な仕上がりを実現できる可能性も高くないことから、後発する形で登場したマイクログラフト法に、植毛手術の主役の座を譲ることになった。現在では主流の植毛方法ではない。

フラップ式植毛

フラップ式植毛とは? 

自毛植毛の方式のひとつ。フラップ法、または頭皮弁移植法と呼ばれることもある。

側頭部や後頭部から、頭皮が健常に育っている頭皮を切り取る点では、その他の方法と変わらない。
しかしフラップ式では、皮膚を完全に切り離してしまうことはない。帯状(長方形に近い形状)に切り出すものの、4辺のうち1辺だけは切り取らない。その1辺を起点として残りの部分を回転させて、抜け毛が目立つ部分と縫合するのである。

この方法では、うまくいけば一度に数千本の植毛が可能である。このメリットが反響を呼んで1970年代から世界に広まったが、現在はどちらかといえば下火になっている。

主なデメリットには、次のようなものがある。
・縫合する部分の頭髪の向きと、うまく合致するとは限らない
・一度にかなりの面積の頭皮を縫合するため、かなりの熟練性を必要とする
・万一失敗すると、正常な血行を実現しえなくなり、頭髪がまったく定着しないという最悪の結果が待っている

ARTAS(アルタス)

ARTAS(アルタス)とは?

アメリカで開発された、現在のロボット植毛を代表する方法。
特殊なロボットを用いて、ドナーを採取する作業を行う。

ドナーの採取が医師の手作業で行わないため、医師の技量、長時間に及ぶ作業による疲労等から発生する精度・効率の変化に左右されずに正確な採取を期待できる点が大きなメリットとなる。機械が行うため、時間もかからない。

ただし、ドナーの移植作業は医師が手作業で行う。この方法では、ロボットに任せる範囲を絞ることで、機械の強みと手作業の強みをまんべんなく活用している点が最大のメリットとなっている。

また、医師の手ですべて行うよりも切開の割合が少なくなるので、身体への負担がかからないのも私たちにとって喜ばしい点であろう。

このARTASは、日本に上陸してからまだ日が浅いため受けられる場所は少ない。またロボットの導入コストが高いため、患者の負担額も自然と高額になる。ドナーを採取される範囲が広い点もデメリットのひとつと考えられている。

ロボット植毛

ロボット植毛とは? 

名前の通り、施術の大部分を、専用のロボットを用いて実施する方法。
植毛手術は長い間、医師の手作業による施術で進められてきた歴史がある。しかしある時期から、その作業をオートメーション化する試みがはじまっている。

難易度の高い施術を機械化することで、失敗を防いだり作業の正確化を実現したりできる点がメリットである。
とはいえ、植毛手術は患者ひとりひとりで望ましい処置法に細かな差が生じる。このような背景から、植毛の完全な機械化はまだ技術的に困難だという意見が根強い。実際に、手術の多くをロボットに任せた結果、不具合が生じてしまうケースが起こったため、近年は、ロボットに全般的に依存した植毛手術は行われなくなっている。

メガセッション

メガセッションとは? 

1回で、1500以上のグラフトを幹部に移植できる方法。

植毛手術では基本的に、担当医が頭皮に埋め込む作業を実施する。そのため、1回あたりに移植できるグラフトの数量には限界があった。しかしこの方法を利用すれば、数千本におよぶ頭髪を一度に移植することも不可能ではない。

何度も手術を受ける手間が省ける点に加え、一度にヴォリュームのある仕上がりを入手できる点がメリットとなる。もちろん、抜け毛が広範囲で進行している場合にもメリットがある。

この方法は、複数の医師およびスタッフが協力することで実現可能となる。したがって、高度な技術を持つ人材が何人も所属している医療機関でない限り、提供することは不可能である。