月別アーカイブ: 2018年11月

「似合う髪型探し」とは決別しよう

髪形に決まりはありません

理容院・美容院で次のように注文するお客さんがいます。「似合う髪型にして下さい」。結論から申し上げますと「これがあなたに似合う髪形です」というものは存在しません。似合うかどうかは主観であり、それを考慮したとしても一人に対して10~100以上あります。

将来は今以上に人工知能が発達しAIの判断に頼る場面が多くなると予想されます。なんだかよく分からないロボットに「アナタニ、ニアウカミガタハ、コレデス」と決めつけられるかも知れません。「ソレハ、チョンマゲデス」と言われても困ってしまいます。

冗談はさておき、心のどこかで「私に似合う髪型はコレ!」と思って髪型探しをしていると、「これが本当にベストだろうか」「もっとふさわしい髪型があるのでは」といつまでたっても満足しないという悲惨な結果になります。

似合えばいい!という訳でもない理由

TPOという言葉があります。時と場所と場合に応じて服装などを選ぶことです。特に営業職などは自分が似合う髪形ではなく、取引先に対して失礼のない髪型に整えなければなりません。ヒッピー風のドレッドヘアーが似合っていたとしても、そのまま出勤すると仕事に支障が出る恐れがあります。

 

 

 

 

その他にも例をあげてみましょう。精悍な顔つきの男性には短髪が良く似合うものですが、本人がそれを好むかは別問題です。ビシッとスーツを着こなし、勇敢な目つきをしていてホテルのフロントマンなどが様になる男性。しかし本人がキリッとしてキツイ性格だと思われることを気にしていたら?その男性は似合う髪形をすればするほど居心地が悪くなるでしょう。

似合う髪形が正しいとは限らない理由が分かったと思います。

それでは、何を基準に自分の髪型を決めればいいのでしょぅか。

大事なのは似合う髪形ではなく、「なりたい髪型」

一番理想的なのは自分がなりたい髪型を目指すことです。もしイメージが湧かない場合は、意外と漫画のキャラクターが参考になります。最近のアニメは登場人物が全員同じ顔というパターンもあります。その場合ほぼ100%髪でキャラ付けをしています。特に女性で例えると分かりやすいですね。元気で活発な印象のキャラはボーイッシュなショートヘア。クールビューティーは艶やかな長髪、不思議ちゃんはクセっ毛です。

驚くほどキャライメージと髪型がリンクしていることが分かると思います。

「なりたい髪型」を似合う髪型へ

「この人と同じ髪型にして下さい」と複数人が床屋で同じ注文をしたとします。そこで理容師さんは全員に対して同じ切り方をするでしょうか。答えは×です。人の顔や頭の形は千差万別です。面長の人、丸顔の人、エラが張っている人、髪が細い人、太い人、くせ毛の人…。このように実に様々なタイプの人がいます。しかし床屋さんはプロなので全員に対して、注文通りの髪型に近づけるように切ることができます。丸顔の人は少しトップに高さを出す、髪が短い人に対してはウェーブを出す高さを変えるなど。ヘアカラーも同様で、元々の髪の明るさがそれぞれ違うので同じ薬剤を使ったとしても違う色になります。

なりたい髪型にするというのは技術によってカバーできることが多いのです。

「なりたい自分」を目標にする

髪型はその人自身を表すものでもあります。そのため「こんな性格に思われたい」「こういう人に見られたい」という目標から考えていきましょう。髪の形や色にはなんとなく染みついたイメージがあります。真面目に見られたいときは短髪黒髪が定番。少し遊んでいる雰囲気を出したいときは茶髪にパーマ。とにかく目立ちたい人はピンク色。陽気に思われたい人はアフロといった具合です。

自分のイメージに近い髪型を選ぶと満足できます。

 

髪型を決めよう

なりたい自分をイメージし、そこに近い髪型にすると良い結果になる。ということは説明しました。しかしこれだけではあやふやなイメージのままだと思います。芸能人やスポーツ選手を参考にし、実際の髪型を決めていきましょう。理想の自分に近い人物の髪型にするのがベストです。スポーツに真剣に打ち込んでいる爽やかタイプのイメージであれば、W杯日本代表の選手たちの髪型が参考になります。ツーブロックにして割と広範囲に刈り上げるとスポーツマンっぽくなります。

その人の印象は髪型によってほぼ決まるということが分かります。

 

まとめ

なりたい自分を想像し、髪型もイメージに寄せていくことが大事です。そうすれば満足のいく仕上がりを目指すことができるでしょう。植毛を上手に活用することでさらにアレンジは増えます。毛量が減ってしまったときは、一人で抱え込まず専門家に相談してみてください。そして毛量が増えれば自由自在のスタイリングを楽しむ事が出来ます。髪型がうまく整うだけで周りの目は一変します。

いずれにしても自分を変えたいと一歩前へ踏み出すことです。それは髪型に関わらず人生の全てにおいて大切な事なのです。

皮膚と毛髪について

皮膚の構造、性質

頭皮は他の部位の皮膚とも繋がっている為、基本的には同じ構造です。違う点を挙げれば、毛包が密集し、皮脂腺が多いことです。
まず、皮膚の詳細な構造と皮膚付属器官の構造を説明します。
皮膚は体の一番外側にあります。体の中と外を区切る柔らかい壁です。この壁は人体の中でも最大の器官。大人の場合1.6~2.0平方メートル、体重の10~15%ほどになります。
その構造は3層からできており、一番表面の層を表皮、その下の層は真皮、一番深い層は皮下組織と言います。

表皮は皮膚の中でも一番外側にある層で、皮膚が持っている数ある機能のうち、保護機能の大部分をこの表皮が担っています。

真皮は表皮と皮下組織の間にあり、表皮を下から支えます。水分を多く含み、膠原繊維(こうげんせんい)と弾力繊維の働きにより皮膚の柔軟性、弾力性を出しています。老化によって、しわやたるみができるのは、繊維が本来の力を発揮できなくなるからです。
毛根の構造について

毛根の構造について

毛髪の3層構造 キューティクル、コルテックス、メデュラ

毛髪の中身は大きく3層に分かれています。キューティクルは一番外側です。毛髪中の10~15%を占めており、硬い鎧と表面に持つ脂質でいろいろなダメージ原因から中身を守っています。

キューティクルは、瓦状のキューティクル細胞が根元から毛先に向かって重なっており、その間には細胞膜複合体があります。キューティクル細胞同士をくっつけています。
キューティクル細胞は、成分や性質の違いから6層に分けて考えられており、水を吸うとキューティクルが開くという現象が起きるのです。

コルテックスは葉巻のようなコルテックス細胞の集まり。毛髪の中の85~90%です。コルテックスにもキューティクル細胞間と同じように細胞膜複合体があります。コルテックス細胞同士をくっつけています。

メデュラは髪の毛の中心です。「毛髄質」とも呼ばれます。少量のメラニン色素を含み、立方体形の細胞が蜂の巣のように並んでいます。直射日光の熱から頭部を守る役割もあります。

毛髪・キューティクルの構造

毛髪・キューティクルの構造

毛髪の構成成分とは

髪を焦がすと、タイヤを燃やしたときのような変な臭いがすると思います。それは毛髪やタイヤの中にある硫黄が変化してできた成分のせいです。硫黄はどんな形で毛髪に含まれるのでしょう。

毛髪の構造はキューティクル、コルテックス、メデュラという3層からできています。そしてこれらの大半はケラチンというタンパク質です。残りは水分、脂質、メラニン色素、その他となります。
その物質を詳しく解説しましょう。

ケラチン

毛髪の約80%を占めています。タンパク質の一種。ケラチンを作っているアミノ酸は18種類。18種類のアミノ酸の割合ですが、シスチンが14~18%含まれています。シスチンは硫黄を含んだ代表的なアミノ酸。ケラチン以外のタンパク質にはわずかしか含まれていないのです。
パーマによって髪の形を変えることができるのは、毛髪がシスチンを含むことによります。

水分

毛髪には約12%の水分が含まれています。しかし温風で乾燥した後は10%に低下します。毛髪は外の影響を受け水分量が変化します。ひとつの目安と考えたほうがよさそうです。
また、ダメージを受けると湿度の影響を受けやすくなります。ダメージを受けた毛は健康な毛に比べて、湿度の高い時期は髪のべたつきが強くなります。乾燥した季節は反対にパサつき感が強くなります。

脂質

毛髪は約5%の脂質を含んでいます。これもひとつの目安で、1%程度から多い場合には約8%もの脂質を含んでいることになります。脂質には毛髪が生まれたときに持っているもの、後からついた皮脂の2種類があります。

メラニン

メラニンは肌や髪の毛に色をつけている色素です。日本人や髪色の濃い東洋人は約3%含まれているのですが、白髪にはほとんどないのです。毛髪には黒褐色の「ユーメラニン」と、赤色から黄色の「フェオメラニン」の2種類があり、これらの量、割合、顆粒の大きさが毛髪の色や濃さを決めます。
・黒髪はユーメラニンが多く、顆粒も大きい。メラニン量も多い。
・ブロンドの毛:フェオメラニンが多く、顆粒は小さい。

メラニンは水や有機溶媒に溶けません、そのためシャンプーで流れ出ることもありません。

その他の成分

その他の成分ですがNMF(天然保湿因子)と呼ばれるものや微量金属が挙げられます。含まれている割合は合わせて約1%ほどです。NMFは皮膚にも含まれています。毛髪や肌の水分量を一定に保つ働きがあります。代表的な成分はアミノ酸。毛髪に含まれているNMFは肌と同じと考えられていますが、詳しいことはまだあまりわかっていないのが現状です。

微量金属は毛髪に含まれるわずかな金属イオンのことをさしています。微量むではありますが、含まれる金属の種類によっても毛髪の色は変わります。黒髪は銅、コバルト、鉄が多く、白髪はニッケルが多く含まれていると言われています。微量金属が毛髪に含まれる原因ですが、外部からの吸着と、体内からの蓄積の両方が考えられます。外部から吸着する金属はカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど。頭髪用化粧品や水道水に含まれている成分になります。ケラチンは金属と結合しやすい酸性基を持っているため、金属イオンが吸着するのですが、パーマやカラーでダメージを受けた髪はこの酸性基が増えているので、金属の吸着量も増加えます。

体内から蓄積する微量金属ですが、ほとんどは食事によって取り込まれます。

 

髪の毛に優しい?ヘアケア製品の選び方

ヘアケア製品を選ぶ基準

シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメントと、ヘアケア製品といっても、かなりたくさんの種類のヘアケア剤があります。サロン専用品、市販品などを合わせると、その数はさらに増えます。ここでは、それぞれのヘアケア剤を使い分けられるよう、特徴をまとめました。

リンス、コンディショナー、トリートメント

シャンプーの後に使用するリンス、コンディショナー、トリートメントは、毛髪の状態を整える目的を持っています。
これらは毛髪内部の補修効果が期待されるものです。タイプとしては、洗い流すタイプと洗い流さないタイプの2つに大きく分けます。
洗い流すタイプですが、リンスはシャンプー後のパサつきや静電気を抑えるために開発されたものです。リンスに保湿やツヤ出し等のダメージケア効果を加えたものがコンディショナー。さらに効果を高めて毛髪のダメージ修復機能を追加したのがトリートメントです。通常はリンス、コンディショナー、トリートメントの順で効果が高いと言うことができます。

最近はヘアパック、ヘアマスク等もありますが、これらは呼称が異なるだけでトリートメントとして位置づけることができます。
洗い流さないトリートメントは、トリートメント成分を洗い流さないため、特に毛髪表面のコーティング力の優れた製品が多いです。ダメージ毛の保護、ダメージ毛をスタイリングしやすくするという働きなどもあります。
システムトリートメントは単品のホームケアトリートメントでは、毛髪のダメージ、なりたい質感、現在のスタイル等に合ったケアをすることが非常に難しくなっているという現状を受けて開発されたものです。システムトリートメントは、システム化することによって各ステップに単独の役割を持たせることができ、その作用を追及できるようになりました、より効果的に毛髪の補修を行えるようになっています。

見た目ではわかりづらい製品の性能

一般家庭の中にある複数のスタイリング剤。
スタイリングの手助けをしたり、ヘアスタイルを保つことがスタイリング剤の大きな役目ですが、現在の市場には、ワックス、スプレーワックス、フォームワックス、ウォーターワックスなど剤形の異なるスタイリング製品があふれています。
しかも、ヘアスタイル別、質感別、ライフスタイルまでも想定した目的、用途別などに細分化されて数多く存在しているため、最適なものを選ぶことが難しいのが現状です。多種多様なスタイリング剤を今一度整理したいと思います。

スタイリング剤の成分と特徴

同じスタイリング剤でもハードタイプ、ソフトタイプ、ナチュラルタイプと様々な種類があります。代表的なワックスを例にとり、以下に主な内容成分を示しました。特にスタイリング効果に大きく影響するのは、スタイリング成分の種類や配合量です。それらによって毛髪を形づくるアレンジ力と形作った毛髪を維持するキープ力が異なるのです。
アレンジ力とキープ力、この力が強いものがハードタイプ、弱いものがソフトタイプと分けられるのですが、上記成分の配合バランスや配合量により色々な質感に調整できます。同じハードタイプのスタイリング剤であっても、油分の配合比が多ければキープ力の高いスタイリング剤となります。

ベーススタイリングの勧め

希望のヘアデザインにするには、パーマやカラーが欠かせません。しかし半永久的に色や形を変えるものは、その分毛髪のダメージも大きくなります。また紫外線の影響やライフスタイルの変化なで、健康な髪を維持するために色々な工夫が必要になってきます。そのためには、ベーススタイリング剤をオススメします。ドライヤーやアイロンの熱から守り、ブラシの通り、指通りを向上させ、濡れた髪のブローの時の負荷を下げる、またスタイリング剤の補助をしてスタイリング剤にかける時間を短くする効果もあります。
1日単位では結果が見えにくいですが、長い目でみれば大きな差となり、健康的な髪、スタイリングしやすい髪へと導くことになります。

髪はなぜ傷む?毛髪のダメージとケアについて

髪には自己修復の機能がない?

髪は毎日触れるところですので、傷んだり、抜けたり、細くなったりします。変化も敏感に感じられます。
女性にアンケートをとると、「髪の傷みが気になる」と答える方がほとんどです。
髪は、いわゆる自己修復機能がありません。他の組織は、新陳代謝によって傷んだ組織を新しく再生するものですが、髪の場合は生え変わることが新陳代謝なのです。そのため伸び続けている髪の傷みが自然に治ることはないのです。
紫外線は、物質そのものを破壊する特性があり、太陽の下に長くいると髪の傷みは大きく進行します。実は髪には、紫外線を吸収して直接ダメージを受けないようにする防御作用があります。髪の内部にメラニン色素という色素があり、髪の色を決めているのですが、メラニン色素が紫外線を吸収し、髪を保護しているのです。つまり、メラニン色素は天然の紫外線吸収剤です。
髪の寿命は、およそ5~6年程度と言われています。少なくともその間は壊れることはありません。髪の毛は本来、エジプトのミイラに髪が残っているという話があるように、非常に強く安定した組織なのです。

なぜ毛髪は傷むのでしょう。自然環境の変化の影響もありますが、実は日常生活での生活スタイルの影響が大きいのです。髪を整えるときのドライヤーによる乾燥、ブラッシング、シャンプーの時の髪同士の摩擦なども影響を与えるのです。

髪に悪影響を与える偏った食事

髪の毛は、体の調子が大きく影響します。栄養状態にとても敏感なのです。
偏食による栄養の偏り、ダイエットによる栄養不足、ストレスによる血流の乱れなどがあると、毛髪は深刻な影響を受けます。
髪はいわば死んだ細胞の集まり。これらの生理的要因が直接ダメージとなることはありませんが、これから生えてくる毛髪は血液から栄養をもらい、頭皮の中で成長します。栄養不足になると毛髪をつくる材料が不足します。その結果ダメージを受けやすい毛髪になっていくのです。ツヤがなくなり、太さも細く、弾力が失われるという現象も出て、脱毛へと進みます。
アミノ酸が髪の主な原料であるため、バランスの取れた食事が不可欠です。美しい髪は、タンパク質(肉、魚、大豆)、ミネラル(海藻)、ビタミン(B群、A、E)を日頃からバランスよくとることが大事です。
体の健康と同じように、バランスの取れた食事を心がけることです。不要なストレスを減らし、頭皮の健康を維持していくのが、髪の毛の理想的な環境といえます。

濡れた髪で髪は傷む

シャンプーを毎日欠かさない人も多いですが、毛髪は濡れるだけでもダメージを受けるのです。髪の表面のキューティクルは3層構造で、その内側の部分が最も吸水力が高いため、キューティクルは開いた状態になります。
髪はカラーやパーマなどの薬剤でダメージを受けると、水を弾く性質から水を吸いやすい性質に変化するのです。ダメージを受け水を吸いやすくなっている毛先部分は、毛髪が開いた状態になりやすくなります。
開いた状態の毛髪は乾燥した状態よりも摩擦に対してダメージを受けやすい状態になっています。摩擦を受けるとキューティクルは剥がれ落ち、指通りの悪いツヤのない髪になります。
濡れた状態では髪はダメージを受けやすい状態にあるといえます。シャンプー時、タオルドライ時など摩擦させないように注意しましょう。

乾燥によるダメージを防ぐ

一般的にシャンプーをしたらドライヤーで乾かします。しかし乾燥と熱は髪に悪影響を及ぼします。
毛髪はダメージを受けると乾燥しやすくなります。ドライヤーのあてすぎによる過度の乾燥によって、キューティクルも剥がれやすくなります。
また、ドライヤーなどを長時間毛髪にあてすぎると、毛髪は硬くツヤのない状態になります。
毛髪を乾かさずに寝てしまうと摩擦によるダメージを受ける、スタイルをつくるためにはドライヤーは欠かせない…。ダメージを最小限に防ぐため、洗い流さないトリートメントで毛髪表面を熱から保護し、水分保持を行うのが効果的です。

薄毛に関するプチQ&A

海藻類・酒・タバコは髪にいいの?

「海藻類は髪によい」と昔から言われてきました。
しかし海藻類はビタミンやミネラルをたくさん含んでいて体にはよいのですが、髪の発育とは残念ながら関係ないのです。
しかしながら毛髪は皮膚細胞が進化したものです。血液から栄養をとって毛母細胞を増殖しているので、体の健康によいものは髪にもよいと言えます。海藻類は食べるべきでしょう。
逆に、辛いものは髪に悪いという説も同様です。健康を害さない辛さなら影響はまったくありません。

酒・タバコは適量で楽しむべき?

酒・タバコはどうでしょう。
日本酒は一合、瓶ビールなら1本以上飲むと、内臓が疲れ血液の質を下げます。もちろん髪にもよくありません。
タバコは血管を収縮させるので毛細血管の血流が減少します。この二つは、髪によくないのですが、脱毛するかといえば、必ずしもそうではありません。しかし間違いなく悪影響を与えるので、ほどほどにすべきでしょう。

白髪を抜いても意味がない?

白髪が生えると、周囲の髪に広がるのではと思って抜く人がいますが、これはまったくの俗説といえます。
白髪が広がることはありません。そのため見つけて抜いても意味がありません。

白髪を抜いてそこから黒髪が生えてくるというのも迷信です。

毛根周辺の環境がよくなり、メラノサイトが活性化されればですが、色素の量が増えて黒くなる可能性はあります。そうでない限りは、白髪のあとに黒髪が生えてくるということはありえないといえます。むしろ抜くことで毛量が減るので、かえってよくないです。

 

白髪の人は薄毛にならない?

人間の髪は1か月で約1センチ伸びると言われています。20センチの人なら約2年かかっています。その間にメラノサイトが変調をきたし、下のほうから白い髪が伸びてくることはあります。
白髪が増えてきたからといって、脱毛が促進されるわけではありません。白髪の人は薄毛にならないというのも根拠がありません。白髪と脱毛は、別の要因です。

帽子を被るときの注意点、ケアの方法は?

帽子と脱毛は、まったく関係がないとは言えません。帽子そのものが悪いのではありません。長時間・長期間被り頭皮が蒸れた状態になるのが問題なのです。

蒸れると雑菌が繁殖し、頭皮が不衛生になります。そのため毛根に悪影響を与えます。帽子をかぶる人は必ず脱毛がひどくなるというわけではありません。しかし髪にとってはマイナス要因になるとはいえます。
汗は特に要注意です。頭皮に汗をかき、そのまま放置しておくと蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。シャワーで汗を流し、頭皮は常に清潔に保つように心がけておくべきでしょう。
帽子をかぶるときは、こまめにタオルなどで頭部の汗を拭き、風を通すのがよいでしょう。

しかしながら、帽子をかぶらないほうが髪によいのかというと、そうとも限りません。紫外線が髪や頭皮を傷めるからです。紫外線で脱毛にまで至ることはないとしても、頭皮が直射日光で日焼けし炎症を起こすようだと、もちろん皮膚にも毛根にもよくありません。

直射日光を避けるため、夏場は帽子をかぶる方が良いです。ただ汗をかいたあとのアフターケアがとても大事です。

 

遺伝するのは脱毛ではなく体質?

父親や母親の親戚などが毛髪の薄い家系である場合、自分もそうなる可能性があると疑っておくべきでしょう。

遺伝しやすいのは、脱毛のなかでも「男性型脱毛」といわれるものです。
といっても、脱毛そのものが遺伝するのではありません。
男性型脱毛は、男性ホルモンと5aリダクターゼという酵素、そして男性ホルモンを補足するレセプターの3つが関係し起こります。
男性ホルモンの分泌が旺盛かつ、レセプターが毛根周辺に存在し、5aリダクターゼの働きが重なって脱毛しやすくなるのです。

毛髪は男性ホルモンの影響を受けやすいので、女性より男性のが脱毛しやすくなります。女性の場合、体質遺伝の心配は少ないのですが、あくまで男性型脱毛の場合です。他の原因での脱毛は起こりえます。

ヒゲは男性ホルモンの影響下にあります。ヒゲの濃い人は髪が薄いという一説も、あながち間違いとはいえないでしょう。
間違いのないケアをしっかりして予防すれば、脱毛になる危険性は小さくすることができます。

シャンプーやスタイリング剤の正しい知識

石油合成系シャンプーは注意

髪のためには、毎日のシャンプーとコンディショナーの使用をおすすめします。
頭皮や髪の間には、汗や皮脂のほかにも、ほこり・ゴミ・花粉・排気ガスなどの汚れがたまっています。放っておくと、頭皮が炎症を起こす可能性があります。

使うシャンプーには注意が必要です。特に石油合成系の界面活性剤を含んでいるものは、頭皮によいとはいえません。

天然成分を含むアミノ酸系界面活性剤のシャンプー剤、もしくは石鹸のほうがダメージが少なく無難です。ほかに注意すべきは、洗浄力の強さです。強すぎると皮脂を必要以上に落としてしまいます。洗い上がりがスッキリとしすぎるものもよくありません。

「スカルプシャンプー」、「ノンシリコンシャンプー」は良いもの?

「スカルプ」は、人間の頭皮という意味です。というのも、市販のシャンプー剤の多くには石油合成系の界面活性剤が含まれています。それが頭皮に残ると、皮膚に浸透し毛根にダメージを与えると考えられています。皮膚の状態が悪化し抜け毛の促進になりかねません。
一般的に天然素材のほうが頭皮に負担が少ないといわれています。そうした頭皮に適したシャンプーが、「スカルプシャンプー」と呼ばれているものです。

「ノンシリコンシャンプー」ですが、これも頭皮にやさしいシャンプーのことです。
シリコンは、髪に皮膜を作りサラサラな髪にする効果があります。
しかし、頭皮も皮膚と同じで、毛穴を通して皮膚呼吸しています。髪に皮膜をつくるぶんには問題はないのですが、頭皮にまで膜ができるのはよくないのです。
「ノンシリコンシャンプー」というのは、そうした皮膜をつくるシリコンが含まれていないシャンプーのことです。
シャンプー後のすすぎはしっかりと。そして頭皮に優しいシャンプーを選びましょう。

 

パーマ・カラーリング・スタイリング剤について

パーマ・カラーをあてすぎない

パーマはシスチン同士の結びつきを断ち切り、ウェーブをつくりだしています。キューティクルがはがれてしまうなど、髪にダメージを与えるのはどうしても避けられません。
最近はダメージの少ないパーマ液も出てきていますが、髪のことを考えるのなら、美容室とパーマ液はしっかりチェックしましょう。
髪のためにもパーマをあてるのは、最低2ヵ月以上の間隔をあけるべきです。

カラーリングについて

カラーリングで一番手軽なのは、髪の表面に染料を吹きつけるカラースプレーです。シャンプーで簡単に落ちます。
カラーリンスは少しずつ色がついていくもの、ヘアマニキュアは髪の表面を色のついた皮膜剤で覆うものです。染める際比較的痛みの少ない方法です。
ブリーチは刺激が強いので、髪にも頭皮にも負担になります。ヘアカラーは酸化剤によって染毛剤を髪の内部に浸透させる方法です。頭皮にも浸透し、毛母細胞や毛乳頭にダメージを与えるおそれがあります。
染める場合は、最低一か月は間隔をあけたほうが髪に良いでしょう。

スタイリング剤について

スタイリング剤は頭皮には良くありません。汚れがつきやすくなりほか、スタイリング剤そのものが毛穴に詰まり、髪の成長に影響が出る可能性があります。注意して使いましょう。

毛髪の健康に良い習慣について

生活習慣病に気を付ける=毛髪の健康

脱毛を遺伝だからしかたがないと諦めているとしたら大きな間違いです。食生活や生活習慣のあり方によって、影響される面が多いのです。
脱毛もひどくなる前に、健康な状態に保つように心がけておけば、薄毛や脱毛の進行を食い止めることができます。
脱毛と生活習慣病は、原因が非常によく似ているので身体の健康によいことは毛髪の健康にもよいといえます。
次の点に気を付けて健康な髪を目指しましょう。

バランスの良い食事

身体の健康に大事なのは食生活。毛髪の健康にとっても重要です。
現代人は、塩分、糖分のほか肉、魚といった動物性タンパク質を多く摂っています。またインスタント食品の普及、過剰なダイエットにより食生活が乱れています。
結果、生活習慣病を引き起こすことがあります。薄毛、脱毛の原因になるのです。

しっかりとした睡眠と適度な運動が大事

起きている間、血液は内臓に。寝ている間は骨や皮膚に多く流れているものです。そのため毛髪は夜の方がよく伸びるといわれます。睡眠不足によって自律神経が乱れると、毛髪の成長は妨げられます。適度な運動は全身の機能を高め、血行をよくします。1日30分以上軽く汗を流しましょう。

ストレスは厳禁

ストレスは毛母細胞にも影響を与えるので、気分転換など1日30分以上はリラックスする時間をもち、ストレスをためないようにしましょう。生活環境の汚れも、毛髪にはよくありません。ほこりの積もった部屋や洗っていない枕カバーなどには、カビやダニ、雑菌が潜んでいます。
髪をしっかり洗っても、枕にダニや雑菌が繁殖していれば意味が無いのです。

毛髪に良い食生活

タンパク質を摂る

良質のタンパク質をしっかり摂りましょう。髪の99パーセントは、約18種類ものアミノ酸が結合してつくられたタンパク質からできています。
必須アミノ酸を多く含むのは、豆腐などの大豆製品や、玄米、イモ類です。良質のタンパク質を摂るため、これらの植物性の食品を食べましょう。

海藻類を食べよう

食物繊維が豊富なものを食べ、腸内の掃除をしましょう。海藻類がおすすめです。海藻類のヌメヌメした部分には、フコイダンやコンドロイチンが含まれています。フコイダンには、ガン細胞を自滅させる働き(アポトーシス誘導作用)があることが判明し、注目されています。また血液、免疫、整腸のほかにも優れた効果があります。コンドロイチンは髪の保水性・弾力性を高めます。結果、ミネラル分は髪質によい影響を与えるといえます。

緑黄色野菜を多く食べる

髪には、ビタミンA・C・D・E・F・パントテン酸も欠かせません。なかでもビタミンEは、血管壁にこびりついて老化を進める過酸化脂質をつくりにくくしたり、できたものを分解する働きがあります。植物はSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)という物質を作り、活性酸素を除去しています。人の体内にはない物質なので、緑黄色野菜を摂ることが重要になってきます。
過酸化脂質は、活性酸素を大量に生み出す原因です。活性酸素は体内の細胞を傷つけ、老化を早めます。
食事でなかなか緑黄色野菜が摂りにくい場合は、青汁やサプリメントなどの補助食品を飲んでも大丈夫です。

 

くだものは1日1個以上食べる

くだもの類は、ビタミン、食物繊維、カリウムを多く含んでおり、ビタミンCも豊富です。1日1個、200グラムを目標に摂るようにするとよいです。

鉄分を補給すること

鉄分は血液が酸素を運ぶために大切なものです。足りなくなれば、髪が成長できなくなってしまいます。しっかりと補給するように心がけましょう。

食物繊維が皮脂の異常分泌を抑制

食物繊維は緑黄色野菜や根野菜に多く含まれるます。血液中のコレストロールや中性脂肪を下げる働きがあります。皮脂が過剰に分泌されるのを抑え、髪を健やかにします。海藻類と同様、腸内をきれいにする働きもあります。有害物質を排除し、肌の調子を整えてくれる働きもあります。

ミネラルを摂る

イモ類・レンコン・ゴボウなどの根野菜は、髪に良いミネラル分が豊富です。血行もよくしてくれます。しっかりと摂ることを心がけるべきです。