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抜毛症

抜毛症(トリコチロマニア)とは?

頭髪や全身の体毛を、自ら引き抜いてしまう行為障害。その結果として脱毛班をつくり出してしまうことで有名である。
抜毛癖と呼ばれることもある。

頭髪のほか、まつ毛や眉毛、ひげや陰毛など対象となる人毛はさまざまである。
無意識に抜いてしまうケースもあれば、意識があるものの自らの意志で止められないケースもある。

原因についてはまだ解明が進んでいないが、強迫性障害の一種であるという見方が有力である。いずれにせよ脱毛症ではないため、毛を引き抜く行為を止められた場合は、自然と脱毛班は解消される。

未成年者や女性に多い障害だが、最近では成人男性の間でも増えているという見方がある。

抜毛症は精神疾患であり、専門家の力を借りて治療する事が多い。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(抗うつ薬の一種)などを投与して、

精神状態を改善した上で、抜毛症の原因となる恐怖感を取り除くための心理療法を行う。

精神的な問題を確実に解消するために、精神医療の専門家の力を借りて根本的な解決に繋げる。

多毛症

多毛症とは? 

全身の体毛の成長が活発になる症状。
頭髪のような特定の部位だけではなく、ひげをはじめ腕・脚・胸・背中……と、体全体で活発になる点が特徴である。
太くて硬い毛が増えるという症状を意味することもある。

先天性の場合もあるが、何らかの疾患が原因という場合もある。また、ホルモンバランスの乱れが原因となる場合も考えられる。

また、薄毛を解決するための治療(投薬等)を受けているときに、その副作用として多毛症が発症するケースも多少報告されている(ただしその場合は、極端に体毛が目立ってしまう症例は皆無に近い)。
いずれにしても、症状が深刻になる前に専門医に相談することが重要である。

テストステロン(TH)

テストステロン(TH)とは? 

男性の体内で分泌される男性ホルモンの90%以上を占める成分。
男性の体内においては、一生を通して多大な影響を及ぼす。思春期においては、ひげや体毛の発毛、あるいは骨や筋肉の成育を促す役割を果たす。

テストステロンは成人後もずっと分泌され続けるもので、量が足りなくなると不具合をもたらす。
ただし、前頭部や頭頂部によく分泌される酵素「5αリダクターゼ(5α-reductase)TypeII」はテストステロンに働きかけてジヒドロテストステロン(DHT)を生成する作用がある。ジヒドロテストステロンが増えると男性型脱毛症(AGA)を進行させてしまう。
頭髪の悩みを解決する際は、テストステロンの働きを調整することを考える必要がある。

低出力レーザー機

低出力レーザー機とは? 

育毛を実施するために市販されている器具。
かつては育毛サロン等でのみ利用可能だったが、最近は家庭用のよりコンパクトな商品が流通している。費用を第一に考える場合、育毛サロン等に通いながら利用するよりは購入したほうが安上りになる可能性が高いことは事実である。

高出力のレーザーを浴びてしまう危険がないため、安全性が約束されている。ただし効果については、医学的な裏付けが存在するわけではない。
レーザーを照射することで、頭皮の血行を促進したり、毛母細胞を活性化したりする効果があると考えられているものの、植毛手術等と違って結果には大きな個人差が生じることを承知の上で購入する必要がある。

ダイレクト法(i-direct法)

ダイレクト法とは? 

時代の最先端を行く植毛方法のひとつ。i-direct法と表記されることもある。

FUE(フォーキュラー・ユニット・エクストラクション)を全面的に取り入れている点が最大の持ち味である。このため、頭皮に傷痕を残さずに済むというメリットを期待できる。
また、頭皮が良好な状態で移植できるため、定着率も自然と高まる。限りあるドナーにダメージを与えてしまうリスクを回避できる確率も高い。

欠点があるとすれば、この方法をリクエストできる医療機関がまだきわめて少ないことである。
しかし、生え際のような目立つ部分を美しく仕上げたいときもおおいに役立つため、時間がかかっても利用する価値はじゅうぶんにあるといえる。

チロシナーゼ

チロシナーゼとは? 

メラニン色素を生成する役割を果たす色素細胞(メラノサイト)が持つ酸化酵素の名称。
「チロシン」というアミノ酸を酸化させてメラニンの生成を促すため、「チロシン酸化酵素」と表記されることもある。

頭髪においては、加齢すると徐々にチロシナーゼが減少する。そのため白髪が徐々に増加していく。
ただし栄養不足や過度な疲労、ストレス等が原因で減少につながることもある。したがって、まだ若いうちから白髪が目立つケースもじゅうぶんに考えられる。

チロシナーゼは頭髪のほか皮膚にも存在するため、美容に関心の深い女性の間ではとても知名度が高い。近年は、美白を目指すための化粧品にはチロシナーゼを抑制するための成分が配合されることが増えている。

中毒性脱毛症

中毒性脱毛症とは? 

精神面や身体面での負荷(ストレス)が極端に激しいときに発症する脱毛症。

重病で体力が衰弱しているときや、その治療過程で、効き目と副作用が強くて負担が大きい薬の投与や難易度の高い手術が発生したときによく報告されている。
激しいダイエットの直後、または妊娠・出産の際に発症した例もある。

ストレスが最大の引き金だと考えられており、実際にストレスの原因がなくなると自然と回復に向かう性質がある。
そのため、本格的な発毛や育毛、植毛といった手段に頼る必要はないと考えてよい。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージとは? 

頭皮の血行改善等の目的を意図して、考案されたマッサージ方法。
スカルプマッサージと呼ばれることもある。

毛細血管の活性化のほか、毛穴の詰まりを減らす効果が報告されている。これらの効果によって、薄毛や脱毛の悩みを改善する助けになる(ただし、頭髪の悩みが深刻化している場合となると、この方法で根本的な解決を狙うことはきわめて困難である)。
また、デトックスや眼精疲労等の解消に役立つ可能性がある。

ただしマッサージには注意が必要であり、手荒に実施すると頭皮を傷つけてしまう恐れがある。そのため、熟練者がいる場所に出向いて依頼するに越したことはない。

定着率

定着率とは? 

植毛手術において、手術を行った箇所に頭皮・頭髪が無事に順応する確率を指す言葉(「生着率」と表す場合もある)。
原則、自毛植毛の場合に頻出する言葉である(人工毛植毛の場合は、一定期間が経過すると抜け落ちる性質があるため)。

現在は技術が進歩しているため、先進的な技術を導入している医療機関で手術を受ければ、90%以上といったきわめて高い定着率が予期される。

自毛植毛の場合、手術後に一時的に脱毛するというプロセスが発生するため、実際に生えそろうまでに数ヶ月の期間を要する(1年近い歳月がかかることも珍しくない)。
したがって、それまでの間頭髪のケアを患者自身が怠らないことが、定着率上昇のために必要である。

定着

定着とは? 

植毛手術を受ける場合に、よく耳にする言葉(「生着」と表す場合もある)。
植毛手術を実施したら、移植した頭髪・頭皮が何事もなく新しい箇所になじみ、毛の成長を続けることが求められる。そのプロセス全体がうまくいった場合は、「定着した」ものとみなす。

もっとも、定着したかしていないかを判断するにはある程度の期間を要する。
移植すると、頭髪が抜けてしまうことがあるがそれが手術の失敗を意味するとは限らない。頭髪が休止期に入ったために抜け落ちる現象があるため、誤解しないようにする必要がある。
定着した場合は、抜け落ちたあとに数ヶ月すると健常な頭髪の成長が開始する。

腕のよい医師の下で手術を受け、術後も医師の指示を守って生活することが、確実に定着させるために不可欠な心がけとなる。