抜毛症(トリコチロマニア)とは?
頭髪や全身の体毛を、自ら引き抜いてしまう行為障害。その結果として脱毛班をつくり出してしまうことで有名である。
抜毛癖と呼ばれることもある。
頭髪のほか、まつ毛や眉毛、ひげや陰毛など対象となる人毛はさまざまである。
無意識に抜いてしまうケースもあれば、意識があるものの自らの意志で止められないケースもある。
原因についてはまだ解明が進んでいないが、強迫性障害の一種であるという見方が有力である。いずれにせよ脱毛症ではないため、毛を引き抜く行為を止められた場合は、自然と脱毛班は解消される。
未成年者や女性に多い障害だが、最近では成人男性の間でも増えているという見方がある。
抜毛症は精神疾患であり、専門家の力を借りて治療する事が多い。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(抗うつ薬の一種)などを投与して、
精神状態を改善した上で、抜毛症の原因となる恐怖感を取り除くための心理療法を行う。
精神的な問題を確実に解消するために、精神医療の専門家の力を借りて根本的な解決に繋げる。